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アスクル/6~8月、ASKUL東京DC稼働やネット広告出稿増加で増収減益

2023年09月19日 10:40 / 月次

アスクルが9月15日に発表した2024年5月期第1四半期決算によると、売上高1130億7400万円(前年同期比2.7%増)、営業利益28億2700万円(4.4%減)、経常利益27億2700万円(7.4%減)、親会社に帰属する当期利益17億2900万円(8.6%減)となった。

<アスクル>

グループの主力分野であるBtoB事業は、仕事場で働く全てのお客の要望に対応すべく、飲料、日用消耗品等の生活用品商材、抗原検査キット等の新型コロナウイルス感染症関連商材、袋・梱包資材等のMRO商材など、幅広く商品を取り揃えた。感染症法上の位置付けが5類に移行された新型コロナウイルス感染症関連商材は、抗原検査キット、消毒剤等の売上高が減少したが、ペットボトル飲料や日用消耗品等の生活用品の売上が順調であったこと等に加え、主力商品の一部等について価格改定を行ったことなどにより購入単価が上昇し、売上高が伸長し増収となった。

2022年7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)のリリースの効果による検索エンジン経由での売上高の増加は継続している。また、7月に本格稼働した新アスクルWEBサイトへのお客の移行を計画通り進め、投資効果を高めている。

連結子会社アルファパーチェスの業績が順調であることや、前連結会計年度末に連結子会社化したAP67の事業子会社であるフィードなどの業績が四半期累計期間を通じて寄与したことが、売上高の成長に貢献した。この結果、BtoB事業の売上高は、前年同期比で83億4300万円増収の977億7600万円(9.3%増)となった。

BtoC事業は、第1四半期連結累計期間の売上高は、Zホールディングスのコマース事業のコスト最適化によるキャンペーン変更も影響し、減収となったが、概ね計画通り進捗した。連結会計年度において商材拡大等により「LOHACO」の売上高再成長を進めた。この結果、「LOHACO」の売上高は、前年同期比で51億3600万円減収の88億2200万円(36.8%減)となり、BtoC事業合計で、前年同期比で52億1600万円減収の130億4100万円(28.6%減)となった。

以上の結果、両事業を合計したeコマース事業の売上高は1108億1700万円(2.9%増)だった。売上総利益は、生活用品の売上高の増加や一部商品の価格改定等により売上総利益率が改善し、277億1200万円(4.4%増)と大幅な増益となった。

販売費及び一般管理費は、投資を行ってきた新アスクルWEBサイトや「ASKUL東京DC」の稼働によりソフトウエア償却費や減価償却費が増加し、また、売上拡大施策の一つであるBtoB事業に係るインターネット広告出稿の増加等により、売上高販管費比率が前年同期比0.6ポイント増加し、248億2000万円となり、営業利益は28億9100万円(3.9%減)となった。

通期は、売上高4820億円(7.9%増)、営業利益165億円(12.9%増)、経常利益162億円(12.1%増)、親会社に帰属する当期利益103億円(5.2%増)を見込んでいる。

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