東京地区百貨店/10月売上は26カ月連続プラスの8.0%増

2023年11月24日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が11月24日に発表した2023年10月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1323億円(前年同月比8.0%増)で、26カ月連続のプラスとなった。

<10月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1323億円 8.0%増
総店舗面積 74万4130m2 1.8%減
総従業員数 1万3755人 6.7%減

10月の東京地区は、売上高8.0%増(26カ月連続)、入店客数7.3%増(10カ月連続)と、共に前年実績を上回った。気温が高止まりしたことで重衣料の動きは鈍かったものの、高付加価値商材や化粧品の好調に加え、インバウンドの増勢が売上増に寄与した。コロナや消費増税の影響のない2018年比でも2.7%増と、回復基調は更に鮮明になってきた。

商品別では、主要5品目のうち、食料品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品(6.5%増/25カ月連続)は、天候与件からコートは苦戦したものの、ジャケットやブルゾン等の軽量アウターが好調だった他、ワンピースや薄手のニットは堅調に推移した。

身のまわり品(12.9%増/26カ月連続)は、ラグジュアリーブランドで一部価格改訂前の駆け込みが見られたほか、活況なインバウンド需要も加わって、2018年比でも約3割増加(27.1%増)し、一段と大きく伸びを示した。雑貨(17.4%増/26カ月連続)は、化粧品が国内外の需要を取り込み、リップ等メイクアップ商品の他、フレグランスやメンズコスメ等も含め幅広い品目で好調に推移した。

食料品(0.4%減/3カ月連続)は、僅かに前年には届かなかったが、菓子は贈答・手土産需要の他、自家需要でも栗や柿を使用した季節商材などに動きが見られた。おせちやクリスマスケーキの予約、歳暮の受注はECを中心に順調な出足となっている。

11月16日時点での商況は、気温の低下に伴い、秋冬物衣料が動き始めてきたことから、前年比7.6%増、2019年比では7.4%増で推移している。

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