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日本フードサービス協会/2月の外食売上11.4%増、インバウンド好調

2024年03月26日 09:55 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の2月度売り上げ状況は、前年同月比11.4%増、2019年比で15.7%増となった。

2月度 売上高前年同月比
全体 11.4%増
ファストフード 10.7%増
ファミリーレストラン 12.8%増
パブ・居酒屋 10.8%増
ディナーレストラン 11.8%増
喫茶 12.1%増

客数は7.4%増、客単価は3.7%増だった。

2月の外食売り上げは、うるう年で営業日が1日増え、休祝日の連休が2回あったが、基本的には1月の傾向と大差なく、全体的にはコロナ禍からの持ち直し傾向が堅調に続いている。

訪日外客数はコロナ禍以降最多となるなど引き続きインバウンド需要が好調だった。ディナーレストランなど、訪日外国人の高単価メニューの消費意欲は旺盛で、売り上げを押し上げる一方、お得な価格訴求による集客効果も大きく、引き続き外食消費の二極化が進んでいるという。

ファストフード業態(FF)は、好調が継続し、売り上げ10.7%増、2019年比売り上げは28.7%増となった。「洋風」は、バリューキャンペーンや29日の肉の日キャンペーンなどが好調、売り上げは8.0%増。「和風」は、新商品やアニメとのコラボ商品等が好調で、売り上げ19.8%増。「麺類」は、手頃な価格の業態が引き続き好調で15.4%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「回転ずし」が東北の水産物とタイアップした高付加価値メニューと、お得メニューの併用などが奏功し、売り上げ3.9%増。「その他」は、「カレー」のデリバリー価格の改定と客数増と、暖冬の「アイスクリーム」の売れ行きが好調で、売り上げ10.5%増となった。

ファミリーレストラン業態(FR)は、全体売り上げ12.8%増、2019年比では売り上げ6.5%増だった。お得なクーポンやセットメニューとその逆の高単価メニューがともに好調で、「洋風」は売り上げ12.5%増。「和風」は、各地の冬の特産品を使った季節限定メニューが売り上げに貢献し12.2%増。「中華」は、キャンペーンや価格改定による客単価の上昇で、売り上げ13.2%増。「焼き肉」は、引き続き食べ放題業態の好調と観光地のインバウンド増で、売り上げ14.4%増となっている。

パブ・居酒屋業態は、月前半は首都圏の降雪の影響などもあったが、後半には回復したところも多く、ターミナル駅周辺など人流の多い地域の店舗が好調で、10.8%増、2019年比で28.4%減となった。

ディナーレストラン業態では、インバウンドの需要増が全般的に他業態よりも顕著で、売り上げ11.8%増、2019年比では0.5%減だった。

喫茶業態は、うるう年で営業日が1日多く、また価格改定と客足の回復で、売り上げは12.1%増、2019年比では4.3%増となった。

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