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モスバーガー/国産牛100%バーガーを定番化、発売2カ月で350万食目標

2024年03月21日 15:55 / 商品

モスフードサービスは3月21日、メディア向けに「2024年度商品方針発表会」を開催した。新商品の第1弾として「新とびきりバーガー」2種類(税込690円~760円)を27日に発売し、発売後2カ月間で目標販売数350万食を目指す。

<中村社長>

今年度の基本ターゲットを30~40代男性とし、強化ターゲットを30~40代女性とα(アルファ)世代、若年男女に設定。より広範囲のニーズに対応する。低価格ラインの商品に加え、中~高価格・高付加価値商品も定番化。レギュラー価格帯(輸入牛パティ)・プレミアム価格帯(国産牛パティ=新とびきり)・超プレミアム価格帯(黒毛和牛などの期間限定品)を取りそろえていく。

中村栄輔社長は「2024年度は商品だけでなく企業チェーンとしての魅力を一層推進する。新商品は、日本生まれのモスバーガーとして国産牛を使い、とびきりに美味しいハンバーガーを作った。国産牛100%のハンバーガーを定番品として導入する新しい取組でもある。

また、外食産業の人手不足と物流問題の課題にも対応する。我が社では人材確保に向けて8%規模の賃上げ行う。社員だけでなく店舗従業員にも仕事を通じて成長できる機会を提供するなど、労働市場でのブランド力を向上させたい。物流問題についても、既に無人配送や他社との協業を開始している」と述べた。

<安藤本部長>

安藤芳徳マーケティング本部長は「年齢層・性別ごとに訴求していたターゲティング戦略を4年ぶりに変更した。消費の二極化が進む中で、低価格帯または高価格帯の商品だけを扱うと、一方の顧客しか集まらない。価格帯の単純な二重価格構造ではなく、グラデーション化を図っていく。また、アイドルタイムや夜間向け商品の提案も引き続き行うが、それだけに注力しても売上にはつながらない。

従来のとびきりシリーズが全体の売上構成比から5%を切ったことから、そろそろ刷新したいと考えた。新商品の導入によって売上構成比10%を取れるようにしたい。顧客分析の結果、モスの強みは日本・地域性の訴求であることが分かった。まずは国産牛100%のバーガーを顧客へのメッセージとし、日本人の味覚に合う商品を提案していく」と説明した。

<新とびきりバーガー>

新商品として、定番品となる「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」(690円)と、期間限定品となる「新とびきりベーコン&チーズ ~北海道チーズ~」(760円)を発売する。2023年秋の銀座三越とのコラボ企画「モス越」で販売した「銀座テリヤキバーガー」と、同年冬の「一頭買い黒毛和牛バーガー」での知見を生かして開発。肉の脂のバランスをどう取るかに苦労したという。

今後の「新とびきり」シリーズについて、安藤本部長は「次の商品でもモス越の成果を反映させたいと考えている。銀座テリヤキバーガーが好評だったことから、これを安価にして通常のモスでも販売できないかと思い、研究している最中だ」と語った。

<デザートも2種新発売>

また、とびきりシリーズの刷新に合わせて、デザートも2種類発売する。ティータイム需要に応える「ひんやりドルチェ」シリーズから「ショコラ風ムースケーキ」(390円)が登場。合わせて、5月下旬までの期間限定で「まぜるシェイク あまおう」(Mサイズ420円)も販売する。

取材・執筆 古川勝平

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