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イオン/3月はトップバリュ値下げなどでイオンリテール既存店5.3%増

2024年04月10日 14:30 / 月次

イオンが発表した3月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール5.3%増、イオン北海道4.7%増、イオン九州2.8%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海4.1%増、フジ3.6%増だった。ミニストップは2.0%減、コックス3.4%減、ジーフット7.4%増、キャンドゥ6.5%増となっている。

<主な連結各社の3月売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 5.3%増 5.3%増
イオン北海道 6.0%増 4.7%増
イオン九州 2.9%増 2.8%増
SM マックスバリュ東海 5.8%増 4.1%増
フジ・リテイリング 3.4%増 3.6%増
CVS
専門店
ミニストップ 2.3%減 2.0%減
コックス 1.9%減 3.4%減
ジーフット 2.0%減 7.4%増
キャンドゥ 5.6%増 6.5%増

3月は、能登半島地震の被災地の復興を応援する取り組みの一環として「福井・北陸フェア」の開催や、県産品の認知度向上などを目指した県の旬の食料品・ 加工品などを集めたご当地フェアや、卒業・入学式用のウェアや新生活に向けた準備用品の強化などに取り組んだ。また、50周年を迎えたトップバリュでは、温めてすぐ食べられる「元気をチャージ 粥」シリーズや新感覚のおやつ「トキメクおやつ部」シリーズなど、今までにない新しい価値を提供する新商品を発売した。

さらに、トップバリュでは、毎日の食卓に欠かせない「サラダ油」や「マヨネーズ」など厳選した28品目の値下げを実施した。トップバリュの値下げは、配送形態の見直しやグループのスケールメリットを活用し、これまで価格改定した31品目(第1弾)、29品目(第2弾)と合わせて88品目となった。

総合小売事業のイオンリテールでは、復興応援の一環として、過去最大の約270店舗で「福井・北陸フェア」を実施したほか、春の大型セール「超!春トク祭り」での予約販売会やお花見、行楽需要に対応したレジャー用品、新生活関連の商品等が好調に推移し、21カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。

食品は、グロサリー、デイリー、水産、農産、畜産の売上が好調で、既存店の前年実績を19カ月連続で超えた。お出かけ需要を捉えたヘルス&ビューティケアも25カ月連続で前年の既存店売上高を上回ったほか、住居余暇の既存店売上高も前年実績を上回り、伸長した。

スーパーマーケット事業では、各社で記念セール等に取組み、主要企業10社計の既存店売上高が13カ月連続で前年実績を超えた。MV西日本とフジ・リテイリングが経営統合した新生フジが統合記念セールとして実施した「誕生祭」や、マックスバリュ東海の株式上場20周年記念の「大感謝祭」は、統合や周年を記念した増量企画商品などの販売が好調で、両社の売上をかさ上げした。

サービス・専門店事業のキャンドゥは、行楽需要を取り込み、ネイル関連商品やモバイル関連商品が好調に推移した。また、強化ターゲットに対応した推し活グッズを拡充した結果、既存店売上高は前年比6.5%増となった。

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