東京地区百貨店/7月売上は35カ月連続プラスの8.3%増

2024年08月23日 17:26 / 月次

日本百貨店協会が8月23日に発表した7月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1517億円(前年同月比8.3%増)で、35カ月連続のプラスとなった。

7月 実数 前年同月比
売上高総額 1517億円 8.3%増
総店舗面積 70万3920m2 3.5%減
総従業員数 1万3255人 4.3%減

7月の東京地区は、売上高(8.3%増)、入店客数(0.8%増)共に前年実績を上回った。土曜・日曜各1日減や、梅雨明け後の荒天、猛暑等のマイナス要因もあったが、高伸が続くインバウンドと高付加価値商品が売上を牽引した他、盛夏商材の需要増や各社の夏休み催事も奏功し、35カ月連続のプラスとなった。2019年比でも11.4%増と3か月連続で二桁増。

商品別では食料品を除く4品目で前年をクリアした。具体的なアイテムの動向では、衣料品(7.0%増)は、猛暑からカットソー、ポロシャツ、サマーニット等夏物衣料が好調に推移した他、婦人服では、気温上昇で動きのあったブラウス、スカート、ワンピースも寄与した。クリアランスはセール品の在庫数量減少など規模が縮小した半面、定価品が伸長した。

身のまわり品(23.5%増)は、ラグジュアリーブランドを中心にハンドバッグ、財布等が増勢を維持した他、お出かけ需要でトラベルバッグやシューズ等旅行用品も好調に推移。天候要因から晴雨兼用傘や帽子等がよく動いた他、ゲリラ豪雨対策で長傘も好調に推移している。

雑貨(11.4%増)は、化粧品は猛暑でスキンケアやUV関連商品が好調に推移した他、インバウンド需要も活況を継続した。美術・宝飾・貴金属では時計が好調だった。食料品(6.1%減) は、生鮮食品は価格高騰により苦戦し、7.2%減と4カ月連続マイナス。菓子は猛暑や前年高伸(14.3%増)の反動もあり10カ月ぶりマイナス。土用丑の日は堅調。中元ギフトは自家需要増加。暑さからゼリーやアイスなど、涼を感じるギフトが人気となった。

8月19日時点の動向は、前年比2.3%増で推移している。2019年比では9.0%増となる。

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