アスラポート/食品メーカーのJFLAを完全子会社化
2018年03月16日 09:20 / 店舗
アスラポート・ダイニング(AD)は3月16日、持分法適用会社のジャパン・フード&リカー・アライアンス(JFLA)を完全子会社にすると発表した。
JFLAの普通株式は7月27日に、東京証券取引所市場第二部において上場廃止となる予定だ。
ADグループは、ADと連結子会社19社と関連会社4社で構成し、2013年度から「食のバリューチェーンを構築する」という目標を掲げ、外食(販売)事業から流通と生産事業への進出を果たし、多層的な付加価値を生み出すビジネスモデルの構築に取り組んでいる。
販売事業では、フランチャイズ加盟店もしくはフランチャイズ本部として、「牛角」「どさん子」などの外食フランチャイズを中心に、全国で814店(2018年1月31日現在)展開している飲食店の運営を行っている。
流通事業は、主に欧州や米国において食料品の卸、加工卸、仕入販売や輸入販売を行っている。食品生産事業では、牛乳、乳製品、小麦粉調製品などの製造販売のほか、牧場の運営も行っている。
JFLAグループは、JFLAと連結子会社15社と持分法適用関連会社3社で構成され、食品類・酒類事業、輸入食品類・酒類販売事業や国内食品類・酒類卸売事業などを営んでいる。
食料品・酒類事業では、醤油・調味料、清酒、漬物・飲料等の製造販売を行っており、輸入食品類・酒類販売事業では、主に欧州等からフランス料理等の食材やワイン等の輸入販売を行っている。
国内食品類・酒類卸売事業においては、主に、業務用総合食品及び医療・介護用食品の卸売を行っている。
現在、JFLAグループ全体として、新商品の開発・導入、既存顧客の深耕、輸出の拡大とともに、更なるコスト削減にも取り組んでいる。
JFLAは本株式交換を実施し完全子会社となることにより、今までの資本業務提携における連携では実現が困難であった同一グループ内での全体最適かつ迅速な意思決定と、取引先販路や事業ノウハウの共有化等が迅速に行えるようになる。
ADグループとの商品共同開発等を通じ、外食を始めとする顧客ニーズやそれを踏まえた開発・営業手法を確立させることで商品企画や提案力の向上が期待できると共に、何よりもADグループ内外の既存取引先への更なる販売拡大や未取引先への商品導入などによる販売量の増加が期待できる。
海外市場においてADグループの在外拠点を通じた輸出の拡大も期待できる。
副次的ながら、輸出が増加することで輸入商社としての為替リスクの相殺ヘッジを効かせられる可能性が広がるなど、これまでの課題であった財務基盤が強化されることにより、信用力の向上と安定的な事業運営が可能になるといったメリットが得られるという。
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