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セブン-イレブン/町田市に「省力化テスト店舗」セルフレジ導入など作業削減

店舗/2019年07月26日

セブン-イレブン・ジャパンは7月26日、東京都町田市の直営店「セブン-イレブン町田玉川学園5丁目店」を「省人化テスト店舗」としてリニューアルオープンした。

<省人化テスト店舗の概要>
省人化テスト店舗の概要

3月に発足したセブン-イレブン「省人化プロジェクト」の一環で、作業時間・作業量を大幅に削減するため、テスト店舗で実証実験をするもの。

今回、さらなる店舗運営の効率化を実現するため、店舗の作業に要する時間の計測や、作業員の導線・移動距離の分析を一から行い、得られたデータをもとに仮説を立て、店舗設計をした。セルフレジやカウンター内の収納など、必要となる新たな設備も導入し、これまで導入済の施策もあわせ約15.1時間の作業軽減を目標とした。

直近の新店舗から順次、導入している「省人化10設備」やテスト導入している「店内気圧の正圧化技術」なども取り入れ、セブン-イレブンにおける省人化・省力化の最先端店舗として営業する。

従来の省人化・省力化設備である食洗機で約60分、省人化10設備で約223分を削減。今回、セルフレジで最大約540分、カウンター設備で最大約84分を削減することで、合計約907分の作業時間を削減する。

省力化にむけて、一つ一つの作業について店舗で確認し業務内容・時間の可視化を実施した。今回は、レジに関わる業務時間の削減と移動に関わる時間の削減にフォーカスした。セルフレジは、フルセルフでの精算が可能なお客が、すべてセルフ会計となった場合を想定して、作業削減目標時間を設定した。

<セルフレジを設置>
セルフレジを設置

もっと作業時間削減が期待される設備として、既存のレジを改修した他店でもテスト中の試作機のレジを導入した。1台で、通常レジ、セミセルフレジ、セルフレジに対応するレジを4台配置した。1台は通常レジとして運用、3台をセルフレジで運用する。セルフレジの内2台は通常レジと同じカウンターに設置しているため、セミセルフレジとしての運用も想定している。1台は、窓側のカウンターに配置することで、常時、セルフレジとして稼働する。

作業としてとらえたときに、レジ業務に要する時間が最も多い事実を確認したため、セルフレジを導入した。試作機のレジは、現金、電子マネー、バーコード決済、クレジットカード、nanacoが利用できる。nanacoに対応するためポイントにも対応する。自動釣銭機を採用しているため、レジ締め業務の軽減にもつながるが、今回の作業時間の削減は、商品登録業務と精算業務に絞って算出しているという。

<カウンター内冷蔵庫>
カウンター内冷蔵庫

作業中の移動回数・時間・距離を計測し、全移動の中でも「レジカウンターからバックヤードへの移動」が多い事実を確認した。カウンターで販売するファストフード商品や各種包装資材を運搬するために、バックヤードに移動することが多いことに着目し、カウンター内に冷蔵庫を設置した。

中華まん、おでん、コーヒー豆など、カウンターで販売するファストフード商品の原材料を保管できる冷蔵ケースを設置することで、商品の搬入・搬出の作業動線を大幅に削減する。原材料補完場所と調理場所を近くすることで、作業時間の短縮と移動による負荷を低減する。

<カウンター内に新型収納を設置>
カウンター内に新型収納を設置

ファストフードの原材料のほか、箸やおでんカップなどの包装資材をバックヤードに取りに行く作業も多いことから、カウンター内に新たに新型収納を設置した。これまでは、レジカウンターの下にのみ収納スペースがあり、新たな収納スペースが作りにくかった。今回は、カウンター後ろの壁面を活用して、天井側に収納スペースを拡大した。

レジカウンター内に、ファストフード用包装資材などの消耗品を収納できるスペースを確保することで、作業時間を短縮する。新型収納の容量は、必要となる容量を計算し、容積を確定した。新型収納は、取り出すときには棚ごと、下段にスライドするダウンキャビネットを採用したことで、空間の有効活用と使いやすさを両立させた。

<ダウンキャビネットを採用>
ダウンキャビネットを採用

同社では、2017年12月にセブン-イレブン・ジャパン本社ビル1階に直営店を改装し「人と環境にやさしい店舗」を開店し、ビル立地での店舗での省力化の実証実験を開始した。2018年5月には、郊外ロードサイド型店舗での省力化モデル店舗を神奈川県相模原市にフランチャイズ店舗で開業している。

先行する2店舗の実験結果を受け、3月には「省人化10設備」の新店・改装店への導入を開始した。省人化10設備のうち、新型フライヤー、オイルスマッシャー、新型FFウォーマーの3設備については、作業時間削減効果が大きいため、既存店へ先行導入している。今期は約6000店に、フライヤー関連の3設備を導入する計画だ。

フライヤーの清掃業務は、従業員の負担感も大きい業務のため、新型設備の導入店舗で非常に好評だという。

<省人化10設備>

出典:セブン&アイHD2020年2月期第1四半期決算説明会資料

今回は、省人化プロジェクトとして、初めて作った「省人化テスト店舗」となる。今後、実証実験の結果を踏まえて、あらたな設備の新店・改装店への導入を検討するという。

店舗概要
所在地:東京都町田市玉川学園5-1-3
運営形態:直営店

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