コカ・コーラ/西日本豪雨から復興「新・広島工場」稼働
2020年06月01日 11:35 / 店舗
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは6月1日、広島県三原市に「新・広島工場」を稼働した。
2018年7月の西日本豪雨による浸水被害により甚大な被害をうけ稼動を停止した本郷工場に替わる新工場として、同じ広島県三原市内に工場を新設したもの。
広島工場は、敷地面積8万9420m2、延床面積5万5330m2、製造能力は1分間に900本(小型ペット)。製造品目は、お茶・コーヒー、炭酸・スポーツ・果汁飲料などで、投資額は約260億円。
新設した広島工場は、自社において、えびの工場(宮崎県えびの市:2005年竣工)以来の新工場で、中国・四国エリア内における製品供給の中核を担う工場。製造ラインの自動化と最新のIoT技術導入により、生産や工程管理の効率化を図る。
また、小型や大型のPETボトル飲料に対応した製造ラインには、無菌充塡が可能な2本のアセプティックラインを新設した。これによって1分間に900本の生産が可能となり、以前の本郷工場と比較して約1.5倍の生産能力となった。現在の稼働は1号ラインのみで、2号ラインは第3四半期に稼働する予定だ。
工場建設にともない、新設する工場見学は、今秋オープンを予定している。
工場は、被災した本郷工場と同じ三原市内から南約4キロの場所に用地を取得し、関係者の尽力により、計画通りに竣工を迎えた。
コカ・コーラ ボトラーズジャパン執行役員のブルース・ハーバートSCM本部長は、「このたび2018年の浸水被害から本郷工場に替わる工場として広島工場を同じ三原市内に新設することができました。広島工場を新設するにあたって、災害リスクの軽減と製造能力増強の使命がありました。プロジェクトに参画いただき、ご尽力いただきましたみなさまへ、この場をお借りしまして感謝申し上げます。これにより4月に再稼働した本郷自動倉庫と合わせ、中国・四国エリアへ安定した製品を供給できるものと考えております。私たちはこれからも、広島工場を通じてこれまで以上に広島の復興と発展に寄与していきたいと考えています」とコメントしている。
■広島工場 概要
名称:コカ・コーラ ボトラーズジャパン 広島工場
所在地:広島県三原市沼田西町惣定
製造ライン:アセプティックライン 2ライン
竣工:2020年6月
敷地面積:8万9420m2
延床面積:5万5330m2
製造能力:1分間に900本(小型ペット)
製造品目:お茶・コーヒー、炭酸・スポーツ・果汁飲料など
投資額:約260億円
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