流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





大宮駅東口/エリア初の再開発で複合施設「大宮門街」2022年4月オープン

2021年10月11日 17:00 / 店舗

大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合は10月11日、大宮駅(さいたま市)の東口のエリア初の再開発事業で、複合施設「大宮門街(オオミヤカドマチ)」を2022年4月オープンすると発表した。

<大宮門街(オオミヤカドマチ)>

オフィスや商業施設、銀行、公共施設(市民会館)の機能が導入される複合施設。建物では街の特長である路地道を取り込み、周辺地域の氷川参道や並木道へつながるようなデザインを取り入れた。

<南西部上空から見た大宮門街(2021年9月撮影)>

「大宮門街」の名称は、東日本の玄関口となる大宮駅から、大宮にある氷川神社の参道へ続く「門」の役目を持ち、大宮で暮らし、働き、楽しむための施設が集まった、一つの「街」のような存在でありたいという思いを込めたという。

<門街広場(イメージ)>

1階は施設の中心で、各フロアに立体的にクロスする門街広場になる。

<「門街WEST」と「門街EAST」(イメージ)>

1~6階は、「門街WEST」と「門街EAST」を設け、ショップやサービス、レストランが出店するフロアになる。

<「RaiBoC Hall」(イメージ、左から「大ホール」「受付ロビー」)>

4~9階には「CIVIC HALL」の「RaiBoC Hall(レイボックホール、市民会館おおみや)」が入居する。

<オフィスエントランス(イメージ)>

10~18階は、「大宮門街SQUARE」の名称でオフィスフロアになる。

人々が交流する場を提供する場所として、災害時にも対応できるよう防災機能も導入。免震構造を採用し、施設内に全体共用として、オイルタンク(6万L×2基)と非常用発電設備(4500kVA)を設置し、停電時でも、災害時の帰宅困難者受け入れエリアやビル機能の維持を72時間行えるようにした。

免震構造の採用や災害時には、帰宅困難者に対する一時滞在施設として「RaiBoC Hall」開放も実施する。

大宮駅の周辺地域は武蔵一宮氷川神社の門前町や中山(なかせん)道の宿場町として古くからの歴史があり、現在は東日本の対流拠点都市としての機能を期待されている。

その中でも「大宮門街」がオープンする大門町地区は、駅と街をつなぐ中心に位置することに加え、南北に伸びる、氷川神社周辺地区との結節点でもあることから、大宮の中心を担いつつ、そのポテンシャルを象徴する地区となっている。

一方で、交通基盤整備の遅れ、建物の老朽化や防災機能に課題を残している面もあり、さいたま市では「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」(2010)を策定し、公共施設を再編した「連鎖型まちづくり」などに取り組んでいる。

再開発組合は、こうした、さいたま市の街づくりの計画に応える形で、都市機能の更新と充実、大宮駅周辺地域の対流拠点整備、人と緑のネットワーク創出と新しい都市環境の創造を目的に、施設建築物と道路などの一体的な整備を進め「大宮門街」を建設した。

再開発組合では、大宮駅東口エリア初の再開発事業の「大宮門街」で、大宮駅周辺地域のさらなる発展のけん引と、東日本の対流拠点の礎となる施設の創造を目指すとしている。

■大宮門街
所在地:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118番地
敷地面積:8558.34m2
延床面積:8万2139.11m2
建築面積:6827.91m2
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:地下3階、地上18階、塔屋1階
用途:物品販売業を含む店舗、飲食店、サービス店舗、劇場、銀行、事務所、診療所、駐車場、駐輪場

■事業概要
事業名称:大宮駅東口大門町2丁目中地区第一種市街地再開発事業
施行者:大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合
地区面積:約1.4ha
事業コンサルタント:都市設計連合
設計:山下設計
参加組合員:三井不動産、大栄不動産
特定業務代行者:鹿島・松永建設特定業務代行共同企業体

関連記事

店舗 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧