ミニストップ/AI活用した無人レジレス店舗の実験開始
2024年07月29日 13:44 / 店舗
ミニストップは7月29日、「ミニストップ ポケットサンイースト辰巳店」(東京都江東区)にて、レジレス・デジタル店舗の実証実験を開始した。
NTT東日本、NTT東日本グループのテルウェル東日本、セキュアとともに、「手に取った商品をそのまま持ち帰ることのできる」ウォークスルー型店舗の実用化を目指し、実験を行うもの。
ミニストップは実証店舗のマーケティングデータ収集・運営ノウハウの蓄積、NTT東日本はスマートストア設置に関わるコンサル・工事・作業、テルウェル東日本とセキュアはウォークスルー型店舗システムの構築・運用支援業務などを担当する。
テルウェル東日本とセキュアは、店舗向けスマート化ソリューション「スマートア(SMARTORE)」による自社運営店舗での導入実績・運営ノウハウ、ウォークスルー型店舗である「SECURE AI STORE LAB 2.0」の共同運営を通して獲得したウォークスルー型店舗の構築技術・運用ノウハウを持っている。
今回の実験では、テルウェル東日本とセキュアの知見を生かしたウォークスルー型無人店舗ソリューション「スマートア(SMARTORE) ウォークスルータイプ <仮称>」を採用する。店舗内に設置されたセンサー・カメラにより購入商品を検知し、レジを通らず退店可能。専用アプリで事前に決済手段を登録の上、QRコード認証により入店することで、入店者を把握する。アカウントにひも付けたクレジットカードで決済される仕組み。
商品登録などのオペレーションが簡易となるようシステム設計されているため、店舗運営に必要な作業時間の短縮、稼働コストの抑制も見込む。
退店時にレジ操作がいらないなため、店内へのレジ設置が不要となり、そのスペースに商品が陳列できるなど、店舗空間の効率的な利用が可能となる。
一般的なウォークスルー型店舗で使われる重量センサーを使用せず、カメラによる映像取得のみで購買の検知を行うため、既存の棚などの什器をそのまま転用できるなど、導入時の初期コストが削減できるという。
実験を行う「ミニストップ ポケットサンイースト辰巳店」は、ミニストップが展開するオフィス・工場・休憩所など職域施設内に設置が可能なオフィスコンビニ。企業の敷地内に設けられた小売店舗として職域店舗の役割を果たしながら、一般利用も見込んでいる。
おにぎり・菓子・デザート類を取り扱っており、段階的に500SKUまで拡大する計画だ。
検証の次のステップとして、全国のオフィスコンビニ提案パッケージであるミニストップ ポケット店舗への導入を視野に入れている。
今回の実験で、本格導入に向け必要となるオペレーションや店舗設計など、実店舗への展開ノウハウの確立を目指す。
■ミニストップ ポケットサンイースト辰巳店
所在地:東京都江東区辰巳3-7-26 サンイースト辰巳ビル1階
実証期間:7月29日~12月23日
営業時間:24時間営業
※ビル関係者以外が入館できる入り口の開放時間は平日8時~18時、土曜日8時~13時、日曜日・祝日は閉館となっており、ビル関係者以外の利用時間は、入り口開放時間となる
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