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ジョイフル/関西のファミレス「フレンドリー」を15億円で子会社化

2018年05月14日 15:10 / 経営

ジョイフルは5月12日、関西でファミリーレストランを展開する「ジョイフル」の普通株式を公開買付けし、子会社化すると発表した。

1株につき100円で、最大で1545万7714株を買付ける。買付代金は、15億4577万1400円となる。

<ジョイフルのホームページ>
ジョイフルのホームページ

フレンドリーは、東京証券取引所市場第二部に上場しているが、公開買付けは、対象者株式の上場廃止を企図するものではない。

所有割合で54.19%を買付予定数の上限として本公開買付けを実施し、本公開買付け後、公開買付者が所有する対象者株式の数は、最大で1546万714株(所有割合:54.20%)にとどまる予定で、公開買付け成立後も、東京証券取引所市場第二部への上場は維持される見込み。

地域経済活性化支援機構が所有する、フレンドリーの株式を取得する予定だ。

ジョイフルは、洋食や和食メニューを中心としたファミリーレストラン事業を国内で九州・中国地区を中心に展開しており、自社と子会社16社(うち非連結子会社2社)を展開する。

一方で、フレンドリーは和食・居酒屋事業を主な事業内容とする活動を展開しており、近畿2府3県(大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山)にファミリーレストランを出店する。

店舗業態別に分類すると、西欧料理主体を3業態、和食主体を2業態、都市型居酒屋を2業態、セルフうどん店を1業態有し、合計8種類の業態の店舗を展開している。

ジョイフルとフレンドリーは従前から交流があり、ジョイフルの創業者である穴見保雄氏は、フレンドリーの創業者である重里善四朗氏からさまざまな指導を受けていていたという。

例えば、ジョイフルの店舗の看板や運営マニュアルは、重里善四朗氏の指導により、現在の形式になっている。

かつて両社の創業者が、店舗経営のノウハウを相互に教え合った様に今一度、ジョイフルとフレンドリーが長年にわたって蓄積してきた外食事業に関する経験やノウハウを結集・融合することで、商品開発、仕入れ、製造・加工、物流、店舗開発等において、競争力のある企業グループを形成することができる。

ジョイフルグループの営業基盤が弱い近畿地区に強みを持つフレンドリーとの協業が、ジョイフルの営業基盤の強化にもつながることから、子会社化を決定したという。

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