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ローソン/IT部門の元従業員が4億3000万円を横領

2019年08月30日 17:00 / 経営

ローソンは8月30日、元従業員による不正行為が発覚したと発表した。

IT部門の元従業員(50代男性・在籍35年)が、2011年から2019年までの約9年間にわたって取引先と共謀し、業務委託料の水増しにより予備費の名目で取引先にプールさせ、これを私的用途に使用したもの。被害金額は合計約4億3000万円となる。

本件不正行為は、2019年2月に内部通報により発覚した。直ちに社外弁護士を含めた社内調査体制を構築して調査を実施した。

調査の結果、社内には他の共犯者は存在せず、元従業員と取引先との共謀による不正行為であると判明した。

元従業員については、8月30日付で懲戒解雇し、元従業員と取引先の刑事告訴を行う予定だ。損害賠償請求の手続きも進めている。また、社内規程に従い、関係者の処分を行う。

再発防止に向けて、社内のけん制体制や定期的な社内業務調査を徹底・強化するとともに、取引先アンケートの活用や契約条件の再点検により、不正が発見しやすい仕組みを再構築する。

今回は、一人の社員に長年同じ業務を単独で担当させたため、社内での監視機能が働かず、更に定期的な業務チェックでも不正を発見できなかった。

このため、取引先の起用や取引の継続の決定に関する業務については、同一業務を継続して担当できないよう社内規程を見直し、定期的なローテーションを制度化するという。

なお、2020年2月期通期業績に与える影響は軽微であり、業績見通しの変更はない。

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