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西友/東北の物流拠点「仙台センター」新設

2019年09月04日 16:30 / 経営

西友は9月4日、仙台市青葉区南吉成に新たな物流拠点「仙台センター」を新設したと発表した。

<仙台センター>
仙台センター

宮城県仙台市宮城野区の「仙台物流センター」の契約満了と、2011年の東日本大震災による建物への影響を鑑み、新たに物流センターを移転・新設したもの。9月11日から店舗への配送を開始する。

新センターは宮城県(18店舗)、福島県(2店舗)の西友の店舗への物流拠点として24時間体制で稼働する。

新センターでは、商品の品質維持管理の向上をはじめ、親会社ウォルマート・インクが持つ物流システムのノウハウを活用するなど、作業の効率化につながる仕組みを導入した。

品質管理面を強化し、センター内は加工食品、チョコレート、野菜、チルド商品、精肉・鮮魚、冷凍食品など、各商品の保管に最適な温度にあわせて、6温度帯で管理する。センターの23のトラック接車口は、外気温の影響を抑制するためにドッグシェルターを設置した。

入出荷時の温度管理を徹底し、温度管理が必要な商品の品質維持。最適な温度状態で商品の保管・通過を徹底する。

効率面では、ウォルマート独自の物流管理システムを導入し、入出庫管理や在庫管理など、倉庫内での一連の作業を管理するほか、店舗の自動補充の仕組みと連携。ウォルマートのシステムを導入することでコスト削減、業務の標準化を実現する。

ピッキング作業に、ウォルマートと同様の「ボイスピッキングシステム」を採用。作業手順を音声でガイド、担当者が声を出して応答することで、作業の効率化とピックミス防止につなげる。ヘッドセットを装着するためハンズフリーで作業がしやすくなった。

納品時、大量に発生する受領証明書の発行業務にソフトウエアロボット(RPA:Robotic Process Automation)を導入し、業務自動化を推進。従来の紙面での発行から、ロボットが自動的に電子ファイル(PDF)に置き換え、自動配信することで、大幅な業務の効率化を実現する。属人化防止、作業ミスの軽減、消耗品削減にも貢献する。

従業員が働きやすい環境作りとして、作業スペースには冷暖房を完備し、後方スペースには、シャワー室、仮眠室を設置した。給湯室にはミニキッチンを設置し、屋外のパレット保管場は屋根を付け、屋外での作業の負担を軽減した。

■施設概要
名称:仙台センター
所在地:宮城県仙台市青葉区南吉成6-6-2
規模:地上2階
敷地面積:1万3083.74m2
延床面積:1万974.32m2
扱い商品:加工食品、デイリー食品、生鮮食品、衣料品、住居用品
管轄店舗:宮城(18店)、福島(2店)
西友の物流センター数:全国12カ所

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