イオン/イオン東北とイオンリテール東北事業本部を統合
2021年03月29日 15:25 / 経営
イオン東北とイオンリテールは3月29日、取締役会決議に基づき、イオン東北とイオンリテール東北事業本部で展開する事業の統合について、基本合意書を締結したと発表した。
統合の方式については今後、イオン東北、イオンリテール、イオンの3社で協議を進め、2021年9月をめどに完了を目指す。現在の店舗数は、青森30店舗、岩手15店舗、秋田45店舗、宮城27店舗、山形31店舗、福島8店舗の合計156店舗。
イオン東北は2020年3月1日に、マックスバリュ東北とイオンリテール東北カンパニーの食品事業を統合し、東北エリアでNo.1の食品小売業を目指し「食(文化)を通じ、豊かなくらしを提供し、最も東北に貢献するSM企業」を実現するため、設立した。
同時にイオンリテールは、東北エリアにおいて衣料・住居余暇・H&BCの事業に専念し、店舗ごとに異なるニーズにきめ細かく対応することで、地域のお客に最も支持される店を目指して、イオンリテール東北事業本部を新設した。
一方、2020年は新型コロナウイルス感染症の発生・拡大により、地方回帰の加速や企業における本社移転、テレワークの推進など、生活様式や行動範囲が大きく変わるとともに、防疫・健康意識の高まりなど新たなニーズも生まれている。
イオン東北とイオンリテールの両社は、激変する環境に迅速に対応するため、東北エリアの事業を見直し、統合した食品事業に衣料・住居余暇・H&BCの事業も加え、総合力の強みを発揮できる体制に再構築することで、店舗価値の最大化を図ることが急務であるとの結論に至った。
今後、東北エリアでの経営体制をイオン東北に一本化し、迅速な意思決定と地域に密着した対応ができる体制に移行する。また、体制移行により、ワンストップショッピングの実現や食品・衣料・住居余暇・H&BC全ての商品カテゴリーを扱う総合力の強さと相互の経営資源・ノウハウの共有化を推進することで、グループシナジーの最大化を実現し、東北で最も支持され、最も貢献できるNo.1企業を目指す。
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