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ゼンリン/人流マーケティング強化など目指しNTTタウンページと業務提携

2021年06月23日 12:35 / 経営

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ゼンリンは6月23日、NTTタウンページと、ゼンリンが持つ地図情報と、NTTタウンページの電話帳などの情報を組み合わせたビジネスの創出を目指し業務提携したと発表した。

今回の業務提携では、ゼンリンが持つ位置から意味情報(建物や道路に付加した、建物や店舗情報、道路規制の情報など)までを含めた地図情報の「時空間データベース(DB)」と、NTTタウンページが職業別電話帳の掲載情報と独自収集した企業情報を融合し、新規サービスや製品の創出、高度化を目指す。

まずは、「いつ」「どこから」「どの場所」に移動したかという人の流れである「人流」を核としたマーケティングサービスでビジネスの強化を図る。

具体的には、ゼンリンの携帯電話の利用者から許諾を得て取得する利用者の位置情報を分析する「混雑統計」と、NTTタウンページのタウンページDBと人流データを掛け合わせて分析する「人流DXソリューション」を利用したサービスを行う。

「混雑統計」は、ゼンリンの子会社、ゼンリンデータコムが手がける携帯電話から人の流れを取得するサービス。NTTドコモの利用者に許諾を得た上で送信されるGPSの位置情報を統計的に加工を行って人の流れをデータ化する。

一方、「人流DXソリューション」は、NTTタウンページが持つ企業情報DBと、さまざまな人流データを連係し、「誰が」「いつ」「どこに移動したか」を可視化し、その場所にどのような施設があるのかを把握できるエリアマーケティングサービスになる。

また、NTTタウンページの企業情報DBに加え、NTTグループが持つデータやオープンデータなどを収集・連携・活用する仕組み「NTTタウンページDMP」を使い、ゼンリンの新たな法人DBの商品開発し、2社が共同で販売体制を構築する。

このほか、ゼンリンの道路から住宅までの地図情報と、それに付随する属性情報を合わせて提供するAPI「ZENRIN Maps API」の新機能開発、2社の資産を活用した鮮度と精度の高いDB構築の検討を行う。

さらに、NTTが実用化を進める、「ヒト」「モノ」「コト」といったデータをリアルタイムで収集し、「緯度」「経度」「高度」「時刻」の4次元情報を高い精度で一致・統合させて産業基盤とのデータ融合などを行う「4Dデジタル基盤」でのデータ活用を検討する。

2社では、人流や地図に関連する情報ニーズの拡大と、地図にひもづく意味情報の拡充・増強が幅広い分野で求められていることに着目。こうした顧客の要望へ対応で、両社が持つ資産を持ち寄り、新たなビジネスを創出していくことが、各社の事業拡大につながると判断し、今回の業務提携に至ったとしている。

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