商業施設運営管理のジョイハウス/破産手続き開始
2021年07月12日 10:30 / 経営
帝国データバンクによると、商業施設運営管理、不動産賃貸のジョイハウス(資本金300万円、大阪市西区)は、債権者より大阪地裁へ破産を申し立てられ、7月1日に破産手続き開始決定を受けた。
同社は、2001年12月に設立された不動産賃貸業者。当初は共同住宅の賃貸事業を主力としていたが、2011年3月に阪神電鉄尼崎駅前の商業施設「アマゴッタ」(兵庫県尼崎市)を取得したのを皮切りに商業施設の運営管理にも乗り出した。
2012年10月「レインボープラザ西大和」(奈良県北葛城郡上牧町)、2013年12月「レインボー小倉」(京都府宇治市)を取得。2015年11月期には年収入高約14億円を計上していた。
しかし、物件取得に伴う有利子負債の返済負担が重荷となり、資金繰りが悪化。「アマゴッタ」「レインボープラザ西大和」の両不動産を流動化するほか、所有する共同住宅などの不動産売却により有利子負債の圧縮を図っていた。しかし、2018年5月以降は所有不動産について競売開始決定に基づく差し押さえが登記され、取引金融機関より債権をサービサーに売却される事態となっていた。
さらに、「レインボー小倉」においては、核テナントだったスーパーストアが2018年8月をもって閉店。以降、周辺テナントも撤退を進めたことから採算は悪化の一途をたどるなか、預かり保証金の返還なども進まないことから債権者より破産を申し立てられ、今回の措置となった。
負債は、30億円に達する可能性もあるが流動的だという。
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