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ファミリーマート/愛知県岡崎市でFC小型トラックの走行実証を開始

2021年10月26日 13:20 / 経営

ファミリーマートは11月8日から、愛知県岡崎市を中心としたエリアで、水素を燃料とするFC(燃料電池)小型トラックの走行実証を開始する。

<FC小型トラックのイメージ画像>

FC小型トラックは、トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発した最大積載量が3トン・2室式の車両を採用。いすゞ自動車の「エルフ」をベースに、トヨタ自動車が開発した「2代目MIRAI」のFCユニットを搭載しており、動力と冷蔵ユニットの電源を燃料電池でまかなう。

走行距離は約260km(JE05モード相当)、FCスタックの最高出力が120kW以上、燃料タンクの水素貯蔵量は約10kg。

<豊田豊栄水素ステーション(イメージ)>

燃料は、東邦ガス(名古屋市)と日本水素ステーションネットワーク合同会社が共同運営する「豊田豊栄水素ステーション」(愛知県豊田市)が供給する地産再エネルギーを活用した都市ガス由来のCO2フリー水素を使用する。

CO2フリー水素は、豊田市内などの中部地域で創出された再生可能エネルギー由来のCO2削減価値を用い、都市ガスから水素を製造する際に排出されるCO2全量をオフセット(埋め合わせ)した水素。

ファミリーマートによると、地産再エネルギーを活用し、都市ガス由来のCO2フリー水素を燃料にしたFC小型トラックの走行実証は、国内で初の取り組みという。

走行実証は、愛知県岡崎市にあるファミリーマート岡崎定温センターを起点に、岡崎市、豊田市、安城市内のファミリーマート約30店への1日3便の店舗配送コースで実施。配送では、弁当やおむすび、パンなどの中食を中心とした商品を運ぶ。

ファミリーマートでは、走行実証を通じて、最も高いレベルの配送品質が求められるコンビニエンスストアの定温配送で、FC小型トラックの燃費、航続距離、温度管理といった実用性と、水素ステーションでの充填(じゅうてん)のタイミングや充填時間の利便性を検証する。走行実証は1年間の実施を予定している。

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