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デニーズ/宅配専門店でフードシェアリング「TABETE」導入

2022年12月21日 10:49 / 経営

セブン&アイ・フードシステムズは12月23日、デニーズの宅配専門店でフードロス削減アプリ「TABETE」を活用した食品ロス削減の取り組みを開始する。

「TABETE」は、パン・ケーキ店、ホテル、飲食店、スーパーなどで、「食品ロス」の危機に面している食べ物をユーザーとマッチングするアプリ。フードシェアリングを通じて、店舗は無駄を減らして売上を増やすことができ、ユーザーも消費しながら社会貢献ができる。

具体的な取り組み内容については、まず品川区にあるデニーズの宅配専門店で、受注過多や台風など悪天候によりキャンセルされた商品を、「TABETE」のアプリ上で販売する。販売の成立により商品が廃棄されることを防ぎ、店舗から排出される食品廃棄物の削減を図る。ちなみに、同取り組みによるデニーズの売上は全て寄付をする計画だ。

<バイキングの余りを弁当として販売>

これに加え、同店舗で宅配営業時間外に運営している朝食バイキングで消化できなかった食材についても「TABETE」のアプリ上で弁当として販売する。この2つの行為を合わせて同店舗では年間約77kgの廃棄物の削減を見込んでいる。

また、宅配キャンセル商品の「TABETE」を活用した廃棄物削減の取り組みは、同店舗での運営状況を確認後、レストランのデニーズへ順次、導入・拡大していく。1店舗としての廃棄物削減量は微量だが、デニーズ全店へ拡大することで、年間約8tの食品ロス削減に繋げることができる。

デニーズは、セブン&アイグループの「GREEN CHALLENGE2050」に則り、2050年までに食品ロスを75%削減する目標(2013年度比)を掲げている。調理工程の見直しや自動発注の導入などの施策により、直近5年間で20%以上(重量ベース)削減した。同社は、今後もさまざまなアプローチを重ね、食品ロス削減を図っていく。

■フードロス削減アプリ「TABETE」
https://tabete.me/

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