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ファミリーマート/テスラ製EV用急速充電器を導入、今年度で7店舗設置

2023年07月13日 17:00 / 経営

ファミリーマートは7月13日、「ファミリーマート所沢インター店」(埼玉県所沢市)に導入した、Tesla(テスラ)製EV用急速充電設備「スーパーチャージャー」の説明会を行った。

<スーパーチャージャー>

同社は今回、Tesla Motors Japan(テスラモーターズジャパン)合同会社と「スーパーチャージャー・ステーション設置に関する基本合意書」を締結。国内コンビニエンスストアで初となるTesla製EV用急速充電設備「スーパーチャージャー」を店舗に導入し、6月29日から、ファミリーマート所沢インター店で運用開始している。

同社は、2010年より地域のインフラ拠点として、店舗に電気自動車用の急速充電器の設置を進めており、これまで全国約600店舗に導入。流通・小売業界での設置数はNo.1となる。今回の「スーパーチャージャー」は、プラグを挿し込むだけで自動的に充電され、約15分間で最大275km相当分を充電することが特長だ。これまで同社が導入してきたEV用充電器とは対応する規格が異なり、現状、テスラ車しか充電に使用できない。

今後の方針について、ファミリーマートのクリエイティブオフィス&8 ゼネラルマネジャーの野上真孝氏は、「EV充電器の設置は今後、コンビニエンスストアの成長に必要だ。テスラ社のEVユーザーが店舗を訪れることで、新たな顧客獲得となる。台数は未定だが、今年度に全国7店舗でスーパーチャージャーの設置を予定している。いずれも駐車場が広く、ほかの車両との住み分けがしやすい店舗に設置予定だ。テスラ社に限らず、そのほかの規格の充電器も今後、引き合いがあれば、その都度導入を検討し、EVの動向などを見ながら少しずつ設置していく」と明かした。

そのほか、スーパーチャージャーの設置拡大のみならず、Teslaとのタッチポイントとして、ファミリーマート店舗駐車場を活用した試乗会など幅広いイベントも企画していく。

<テスラモーターズジャパンの大塚氏>

テスラモーターズジャパン シニアマーケティングスペシャリストの大塚洋亮氏は、「スーパーチャージャーは、世界で既に4万5000基ものインフラ構築を済ませており、北米では今後も同規格を採用した電気自動車が増える予定だ。日本では現在、全国80箇所に設置している。今回設置した所沢インター店は、インターチェンジが近く、スーパーチャージャーの設置する場所として素晴らしいロケーションだ」と話す。

<車内のモニターに表示>

充電の手順は簡単で、充電プラグのボタンを押すだけで車体後部の挿入口が開き、そこに挿し込むだけ。テスラの電気自動車には備え付けモニターが座席正面に設置されており、充電状況を確認可能。決済手段は契約時のクレジットカード情報から自動で引き落とされ、充電の統計情報などはアプリでも確認できる。「決済手続きに手間がかからなくて良いとオーナーから好評だ」とテスラモーターズジャパンの大塚氏が語る。コンビニと急速充電器との相性は良く、「店舗でコーヒーを購入して帰ってくるまでに約100km相当分は充電されている」という。同社は簡単かつスムーズに充電できるスーパーチャージャーをこれからも普及させていく考えだ。

■今回設置するEV用充電器の概要
機器概要:スーパーチャージャー4基(4台分)
充電可能時間:24時間
設置充電店舗:埼玉県所沢市大字坂之下1130-1 ファミリーマート所沢インター店
利用料金:1分あたり25〜140円(充電出力によって異なる)
全国のスーパーチャージャー設置数:80か所

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