富士薬品/元取締役らによる不正行為に対する損害賠償請求訴訟を提起
2023年12月19日 10:35 / 経営
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富士薬品は12月18日、元取締役が、会社資金を不正に流出させていたことが社内の調査で明らかになったことを受けて、損害賠償請求訴訟を提起したと発表した。11月30日に、さいたま地方裁判所に提起した。
元取締役は、同氏が2014年まで代表取締役を務めていたA社及びA社代表取締役B氏の関与のもと、富士薬品とA社との間で不適切な取引を結ばせ、2019年1月から2022年6月までの約3年半に及んで、富士薬品からA社に不当に高額な金銭支出を行っていたことが判明した。
不正行為に関し、元取締役に善管注意義務違反等の責任があると判断し、富士薬品元取締役、A社及びA社代表取締役B氏に対して損害賠償請求訴訟を提起した。訴訟の請求金額は約9500万円及び遅延損害金。
富士薬品は、役職員によるいかなる不正行為を認めず、必要に応じて法的措置をとることがステークホルダーの信頼にこたえるためにも重要と考えている。この考えに基づき、適切に対処する。合わせて、以後、同じことが起きぬよう、内部統制の強化と経営体制の見直し、役職員のコンプライアンスの徹底に努めるという。
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