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宅配ピザの倒産/1~11月、過去15年間で最多の13件

2023年12月22日 17:37 / 経営

東京商工リサーチが12月22日に発表した2023年(1~11月)の「宅配ピザの倒産動向」調査によると、「宅配ピザ店」倒産は13件(前年同期比116.6%増、前年同期6件)となった。

<過去15年間最多の13件倒産>

2009年以降の15年間で年間最多を更新した。倒産13件のうち、「宅配ピザ店」のコロナ関連倒産は2件(構成比15.3%)にとどまる一方、人手不足関連倒産は5件(38.4%)発生している。

<原因最多は「販売不振」>

原因別では、最多が「販売不振」の6件(前年同期比50.0%増、前年同期4件)で、宅配ピザ店の倒産の46.1%を占めている。次いで、「既往のシワ寄せ」が4件(0件)。残り1件ずつが「事業上の失敗」(1件)、「設備投資過大」(0件)、「その他」(1件)だった。

形態別では、最多の「破産」が12件(前年同期200.0%増、前年同期5件)で全体の92.3%を占めた。1件が「特別清算」となる。

負債額別では、最多レンジは「1千万円以上5千万円未満」の7件(前年同月比75.0%増、前年同期5件)で、構成比は53.8%と「宅配ピザ店」倒産の過半数を占めた。「1億円以上」は6件(0件)発生し、「10億円以上」は1件だった。

<関東が最多の5件>

地区別では、最多が関東の5件(前年同期比150.0%増、前年同期3件)だった。以下、近畿と中部が各3件(1件)、東北1件(0件)、九州1件(1件)。都道府県別では、東京4件(前年同期1件)、愛知2件、宮城・埼玉・静岡・大阪・滋賀・兵庫・大分で各1件だった。

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