ジーフット/上場維持基準の適合に向けイオンに経営支援要請

2024年10月10日 12:07 / 経営

ジーフットは10月9日、上場維持基準(純資産基準)の適合に向けた計画に基づく進捗状況を発表した。今回、イオンによる更なる経営支援が必要であるとの考えに至り、イオンに対して資金面や事業面等の経営支援の要請をする。現時点では、開示すべき決定事実はないが、今後イオンとの協議を進める中で開示すべき事項が決定したら、改めて発表する。

同社は2023年2月期において債務超過となり、2023年5月19日に「債務超過解消に向けた取り組み」を開示している。現在の債務超過は、新型コロナウイルス感染症の影響に起因するものであるため、上場維持基準(純資産)適合に向けた改善期間は2年間(2023年3月1日~2025年2月28日)となっている。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響により毀損した自己資本の増強と安定した財務基盤による経営基盤の再構築を実現させるべく、4カ年(2023年2月期~2026年2月期)の事業再生に取り組んでいる。

事業構造改革では、「アスビーブランド統一を成長エンジンに既存店収益力強化」を目標とした。2025年2月第2四半期連結会計期間に18店舗のグリーンボックス店舗をアスビーブランドへ改装を実施、累計店舗数は116店舗となった。

MD構造改革では、顧客起点のPB(プライベートブランド)商品開発による差別化と収益力強化に取り組み、売上高、荒利益率の改善を目指している。具体的には、多様化するキッズシューズのファッションアイテムとして商品開発を進めたことにより、ボリュームソールキッズスニーカーを9月度から販売した。

組織・コスト構造改革では、本社・店舗それぞれの役割・人員配置の見直しと、デジタル化による業務効率改善で、販売スタッフの増員と育成、定型業務の簡略化など、店舗がより販売に専念できる環境を構築する。店舗の賃料減額やデジタル化による定型業務の自動化・簡略化等、継続的なコスト削減に取り組み、販売費・一般管理費を削減した。

EC事業の成長と拡大では、中核を担う自社アプリ(アスビーアプリ)のリニューアルを3月度に実施した。累計アプリ会員数は60万人を突破した。

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