ラブリーパートナー エルパ/フードコートで若者の居場所づくり
2024年12月24日 17:02 / 経営
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ショッピングセンター業界で、若者の居場所づくりを支援する動きが広まっている。
福井県の地域密着型商業施設「ラブリーパートナー エルパ」は、地域おこし協力隊、コミュニティーナース、若手経営者などが運営している「こみかる ユース福井」と協力。2階のフードコートで、7月から若者が気軽に立ち寄り、自由に過ごせる無料の居場所「こみかる」を開始した。22歳以下を若者と定義し、高校生、大学生など多くの利用者が訪れている。
エルパを運営する協同組合福井ショッピングモールの佐々木国雄 専務理事は、「フードコートは、平日夕方の利用者が少ない。この解消と、ビジョンに基づき関係人口を増やしたいと思っていたところ、集まる場所を探していたこみかる ユース福井とつながった。こみかるは、毎週金曜日17時30分~20時実施している。最近では、こみかるの取り組みを県内の他のSCに導入する支援も行っている」と説明している。
こみかる ユース福井共同代表で、コミュニティーナースの加藤瑞穂氏は「何をする場所とはっきり決めず、作りこみすぎない、若者が思い思いに過ごし、物語を紡ぐ場所を目指している。参加者は毎月増えている。何かにチャレンジしたいがアドバイスが欲しい人、話を聞いてほしい人、さまざまな若者が来る。大きな物語が起きるのではなく、小さなアクションがたくさん動いている」と力を込めて語った。
さらに、そのほかのSCのチャレンジとして、キューズモール(もりのみや/あべの、大阪市中央区/阿倍野区)では、SCを舞台にリアルな仕事体験ができる「はたらくフリースクール」を11月に実施した。
ヘイワールド!!(埼玉県北本市)は、「ひなとま食堂」とともに、毎月1・2・3金曜日に子ども食堂を開催している。いろいろな生活の困りごとを誰でも相談できるという。
対象は18歳以下の子どもとその保護者、妊娠中のプレママ・プレパパ、子どもだけでも利用可能だ。
■ラブリーパートナー エルパ
所在地:福井県福井市大和田2-1212
営業時間:10時~20時
延べ床面積:10万7500m2
店舗面積:5万9500m2
店舗数:160店舗
年商:約210億円
https://lp-lpa.co.jp/
■キューズモール
https://qs-mall.jp/
■ヘイワールド!!
https://www.heyworld.co.jp/
取材・執筆 鹿野島智子
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