トリドールは5月11日、無添加の食を軸に、美と健康を提案するライフスタイルブランド「SONOKO」を展開するSONOKOグループを買収したと発表した。
マーキュリアインベストメントが運営するファンドより買収し100%子会社化した。
「SONOKO」は、90年代の日本における美白ブームをけん引した料理・美容研究家故鈴木その子氏が設立したブランド。
美白ブームの印象から美容イメージが強い「SONOKO」だが、事業のルーツは1974年に初めて出店した銀座のレストランにある。
創業から現在まで一貫して、添加物不使用の厳選した食材を使い、こだわりの方法で調理した食を中心に、人々の美と健康に寄与する事業を目指してきた。
今回、「食を通じてお客様に喜びを提供する」という自社の理念と合致することから買収した。
日常食の提供を主事業としてきたトリドールとしては、高齢化の進む成熟市場である日本で今後も増加するアクティブシニアと富裕層という新たな顧客層を得ると共に通販という新たな販売チャネルが加わり、事業領域が拡大する。
「SONOKO」ブランドにとっても、トリドールが持つ食材調達力や店舗開発力、国内外での出店ノウハウを活かすことで、今まで以上に幅広い事業展開が可能になるなど、相乗効果が期待できる。
今後は、安心・安全な食を通じて美と健康を提案する「SONOKO」ブランドを国内事業の一環として拡大するとともに、食の安全へのニーズが高い新興国でも、トリドールの海外事業の知見を活かし、安全な食を提供する日本発のブランドとして展開する予定だ。
今後も、トリドールグループは、世界を舞台に多様なライフスタイルに合わせて、さまざまな食のシーンを提案し、お客の喜びの実現を目指す。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。