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トイレタリー市場/2017年度は市場規模1兆9000億円、越境ECビジネスも

矢野経済研究所は、トイレタリー市場に関する調査を発表した。

<国内トイレタリー市場規模推移>
国内トイレタリー市場規模推移
(※メーカー出荷金額ベース※トイレタリー市場とは、主として日用雑貨ルートを通じて販売される製品を指し、「衣料関連(7 品目)」「ホームケア関連(16 品目)」「フェイス・ボディケア関連(10 品目)」「オーラルケア関連(6 品目)」「サニタリー関連(11 品目)」の5分野計50 品目を対象とする。※2017年度は見込み値)

2016年度の国内トイレタリー市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比103.3%の1兆8780億7200万円となった。サニタリー分野はインバウンド需要や高齢化、高付加価値化を、オーラルケア分野は口腔ケアによる口腔衛生や心身の健康促進、快適性・エチケット・清潔感などの意識の高まりによる生活の質の向上を、背景として伸長している。

また、トイレタリーの本来の役割である効果・実感といった実用性に加え、生活スタイルや価値観の多様化によるパーソナル需要が拡大したことにより、2016年度もプラス成長となった。

今後のトイレタリー市場は、中高年~高齢者層を更に属性毎に区分した商品や、有職女性、単身世帯、男性専用など「パーソナル」をキーワードにした高付加価値で高単価の商品が増加する見通し。

トイレタリーメーカー各社は、高付加価値商品の提案による高単価・高収益構造への転換が課題になる。また、一巡した感のあるインバウンド需要の最大限の取り込みのための施策も求められる。海外戦略については、販売量の更なる拡大が見込まれる中国市場へ向け、越境ECビジネスの取組みを一層強化していくものとみている。

<国内トイレタリー市場 分野別構成比(2016年度)>
国内トイレタリー市場 分野別構成比(2016年度)

2016年度の市場を分野別にみると、衣料関連市場(全7品目、メーカー出荷金額ベース)は、前年度比105.3%の3350億8000万円となった。「衣料用合成洗剤」は液体濃縮コンパクトタイプが家庭で主流となっており、「柔軟仕上剤」「衣類・布製品用消臭剤」は香りに加えて、消臭・抗菌・除菌効果のある商品、微香・無香タイプの商品の需要が拡大している。

ホームケア関連市場(全16品目、同ベース)は、前年度比103.5%の3522億円となった。インフルエンザやO157などの細菌感染に対する防衛意識の高まりから、「台所用洗剤」「台所用除菌剤」が好調に推移。細菌感染防止や手肌ケア効果が期待される女性や主婦向けの使い捨てタイプの「家庭用手袋」の需要も引き続き拡大している。

フェイス・ボディケア関連市場(全10品目、同ベース)は、前年度比102.9%の2397億5000万円となった。ポンプタイプの利便性を兼ね備え、種類が豊富な「ボディシャンプー」の伸びが好調。「制汗剤」は夏場を中心に男女ともに利用者が増加、通年アイテムとしての需要が拡大している。

オーラルケア関連市場(全6品目、同ベース)は、前年度比104.8%の1731億5000万円となった。口腔ケア意識が高まり、症状別のパーソナルユース品がファミリーユース品に上乗せされる形で伸長している。「洗口液」「デンタルフロス」もトータルでのケア需要拡大を背景に伸長している。

サニタリー関連市場(全11品目、同ベース)は前年度比102.3%の7778億9200万円となった。インバウンド需要の一巡と現地での販売網構築により、訪日中国人観光客による「ベビー用紙おむつ」の購入が減少したものの、「大人用紙おむつ」や「軽度失禁用品」は売上げが引き続き伸長し、「家
庭用マスク」も堅調に推移した。

■調査概要
調査期間:2017年9月~10月
調査対象:トイレタリーメーカー、その他関連企業など
調査方法:同社専門研究員による参入企業分析、ヒアリング、ならびに文献調査併用

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