資生堂/メイクアプリ開発の米ベンチャー企業買収
2017年01月19日 11:20 / 経営
資生堂は1月19日、アメリカ地域本社Shiseido Americas Corporationを通じて米国のベンチャー企業MATCHCo (マッチコー、以下MATCHCo社)を買収した、と発表した。
MATCHCo社が持つ革新的なデジタル技術と資生堂グループが持つ研究技術開発力の相乗効果により、化粧品のパーソナライゼーションという大きな潮流を捉えたビジネスモデルを強化する。
MATCHCo社は、2013年にパーソナライゼーションとデジタル技術の専門家であるDave Gross氏とAndy Howell氏によって創設された。現在、特許を取得した技術を基に、消費者がスマートフォンのアプリケーションを使い、簡単に自身の肌色を計測し、その肌色に合ったカスタムメードのファンデーションをオンラインで購入できるといった、ダイレクトに消費者と繋がるビジネスを展開している。
「MATCHCoアプリ」はアップルのアプリケーショストアにて配信されており、2015年11月の配信スタート以降「ベストニューアプリ」や「月間ベストアプリ」などに選ばれている。
今回の買収により、資生堂は、化粧品のパーソナライゼーション」への対応の強化、消費者の肌測定に関するデジタル技術を進化、ダイレクトマーケティングの展開を発展、消費者と直接繋がることで得られた多くの顧客データをマーケティングに活かすことなど、生活者の変化に伴い、大きく成長する市場でのビジネスモデル展開強化に繋げていく。
既に強化をしているスキンケア、メーキャップ、フレグランスのセンター・オブ・エクセレンス(以下COE)、デジタルCOEと協働で取り組みを進化させることで、ファンデーションというカテゴリーに留まらず、この領域におけるビジネス拡大を目指す。
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