小売業の倒産/2018年上期、11年ぶりに増加
2018年07月09日 11:17 / 経営
東京商工リサーチが発表した2018年上半期(1~6月)の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が4148件、負債総額が7466億300万円だった。
倒産件数は、前年同期比2.7%減(119件減)。
上半期としては9年連続で前年同期を下回り、1990年(2948件)以来の低水準にとどまった。
ただし、都道府県別では前年同期を上回ったのが22府県、減少が18都道府県になり、地区別では全国9地区のうち、5地区(東北、中部、近畿、四国、九州)で前年同期を上回るなど、地域によって「まだら模様」をみせた。
また、産業別では10産業のうち、7産業で前年同期を下回ったが、サービス業他(前年同期比0.1%増)が3年連続の増加、小売業が576件(0.5%増)で上半期としては2007年以来11年ぶりに増加に転じた。
負債総額は、前年同期比66.2%減(1兆4638億3500万円減)で、上半期としては1990年(7274億5100万円)以来の低水準だった。
これは、負債10億円以上の大型倒産が上半期90件で、1990年(96件)以来、28年ぶりの100件割れになったことが影響した。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。