アスクル/ヤフーとの提携解消の協議を申し入れ
2019年07月17日 15:30 / 経営
アスクルは7月17日、ヤフーに対し提携関係の解消協議を申し入れたと発表した。同日、ヤフーとアスクルの経営権に関し一部報道がされたことを受け発表したもの。
同社は、「ヤフーからアスクル社長に対する退陣要求を受けていること、ならびに、アスクルからヤフー社に対し提携関係の解消協議を申し入れたことは事実であります」とコメントしている。
ヤフーとアスクルは2012年4月に業務・資本提携を締結して、アスクルが運営するBtoC事業「LOHACO(ロハコ)」を立ち上げている。2015年5月には、ヤフーとの業務・資本提携契約を更改し、ヤフーのアスクルに対する議決権比率を45.13%まで拡大し、アスクルはヤフーの連結対象となっていた。
アスクルが7月3日に発表した2019年5月期決算によると、ロハコの売上高は513億円(前年同期比23.1%増)、営業損失92億円(前期は93億円の営業損失)だった。
2020年5月期は、売上高535億円(4.1%増)、営業損失64億円の見通し。独自価値ECへの転換に注力し2021年5月期以降に再びアクセルを踏む予定だ。
BtoB事業のアスクルの自社グループ配送シェアは70%だが、ロハコは2018年5月期で自社配送シェア10%にとどまっていた。そのため、2019年5月期末に、自社配送シェアを36%に高め、自社配送エリアの高密度化で配送コストの削減をしている。
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