厚労省/「過重労働解消相談ダイヤル」相談結果を公表
2019年12月03日 16:50 / 行政
厚生労働省は12月3日、11月の「過重労働解消キャンペーン」の一環として10月27日に実施した「過重労働解消相談ダイヤル」の相談結果を公表した。
今回の無料電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」には、合計で269件の相談が寄せられた。相談内容では、「長時間労働・過重労働」に関するものが90件(33.4%)と一番多く、次いで「賃金不払残業」が69件(25.6%)、「休日・休暇」が31件(11.5%)、「パワーハラスメント」が29件(10.7%)となった。
これらの相談のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなど、必要な対応を行っている。
主な相談内容は、長時間労働・過重労働90件(相談件数(269件)に対する割合33.4%)、賃金不払残業69件(25.6%)、休日・休暇31件(11.5%)となった。1件の相談に対して複数の相談内容が含まれることもあるため、総合計が100%にならない。
相談者の属性は、労働者180件(66.9%)、労働者の家族53件(19.7%)、その他20件(7.4%)だった。
主な事業場の業種は、商業32件(11.8%)、保健衛生業32件(11.8%)、製造業28件(10.4%)となった。
長時間労働・過重労働の相談事例では、接客娯楽業の飲食店の店長(30代、労働者の家族)で、休日がほとんどなく、朝4時頃に自宅を出て翌日の午前2時頃帰宅する生活である。月に1回から2回程度は休日であるが、自宅でずっと寝ており、疲れ切っているといった声があった。
■労働条件相談ほっとライン (厚生労働省委託事業)
TEL:0120-811(はい!)-610(労働)(無料)
相談対応時間・曜日:月~金17時~22時、土日、祝日9時~21時
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/lp/hotline/
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