東京都/小池知事「スーパー、商店街の混雑」に警鐘
2020年04月16日 17:00 / 行政
東京都の小池百合子知事は4月15日、記者会見で、緊急事態宣言により、地元のスーパーや商店街が人であふれかえっている状況をあげ、改めて「密」の状況を作らないように呼びかけを行った。質疑応答に答えたもので、発言は次の通り。
――都知事として、いつ感染拡大のピークを迎える見通しなのか。自粛を続ける都民に、いつまで自粛を覚悟しなければならないのか、メッセージがあればお願いします。
小池知事 これはひとえに都民の皆様方のご協力次第ということになろうかと思います。各地の繁華街への人出というのは皆様の報道もあって、随分抑えられてきたかと思います。一方で、地元のスーパー、商店街は人で溢れかえっているという状況です。結局、密の状況を一人ひとりがつくって、意図せずしてつくっているということでありまして、ここで皆様、意図をもっていただきたい。意図をもって密をつくれ、と言っているのではなく逆です。
スーパーもご家族で一緒に行こうという話になりがちですけど、結果として密の状態になってしまって、最近はスーパーの店員さんなども非常にストレスを感じられたりもしている。みんなで、ここはご協力のレベルをさらに上げていただくことによって、今のご質問が変わってくるだろうと思います。
今日も西浦先生が非常にショッキングな数字を出されておられました。私は是非、危機感を皆で共有するということ。残念ながら、怖い話ばかりなのですが、ここを皆さんで乗り切らないと、中途半端にすれば、中途半端にだらだらと延びて、経済もお店の経営もマイナスにしかならないということであります。
もっとも各国、ロックダウンという形でお国の事情が表れているわけですけれども、なかなかまだ答えを出し切れていないという状況にあって、それらの厳しい海外のやり方と違って自粛に頼っているこの日本でございます。自粛でコロナウイルスに打ち勝ったら、これはモデルとして歴史に残るかも知れませんが、今のところは他国からはとても緩いという評価を受けているのではないか、もっと徹底して日本の皆様方のご協力をいただくために、今回の協力金を設けさせていただいたということであります。
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