東京地区百貨店/5月売上20年比77.7%増、19年比は49.5%減
2021年06月29日 10:45 / 月次
日本百貨店協会が6月22日に発表した5月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約618億円(前年同月比77.7%増)で、3カ月連続のプラスとなった。
5月の東京地区は、前年実施したコロナ影響による臨時休業や時短営業(前年平均営業日数18.1日)の反動で、売上高(77.7%増/3カ月連続)、入店客数(113.0%増/2カ月連続)ともに前年実績を上回った。
一方、2019年対比(実質伸長率)では、売上高(49.5%減)・入店客数(57.7%減)のいずれも半減しており、3度目の緊急事態宣言下での休業要請や外出自粛の影響から、回復していない。
商品別では、主要5品目全てが3カか月連続プラスだが、前々年比では大幅減が継続している。緊急事態宣言下において一部売場の休業等の影響により、商品別売上の伸びにもばらつきが見られた。身のまわり品(68.9%増/3カ月連続)は、靴やバッグ、アクセサリーが低調だった半面、雑貨(170.8%増/3カ月連続)では、富裕層の消費意欲の強さを背景に高額時計の伸長が目立ったという。
昨年の巣ごもり需要高伸の反動で、家庭用品(7.8%増/3カか月連続)トータルでは伸びが鈍化したものの、調理家電や特選洋食器はギフト需要も加わり好調さを維持した。食料品では、菓子(119.1%増/3カ月連続)の和洋生菓子がよく動き、手土産需要復調の兆しを見せた。
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