イオン/キャンドゥを公開買い付けにより子会社化、上場は維持
2021年10月14日 16:30 / 経営
イオンは10月14日、キャンドゥを金融商品取引法による公開買い付けにより子会社化すると発表した。
第1回公開買い付け期間は10月15日から11月24日まで。買い付け価格は普通株式1株につき2700円、買付予定数は593万6100株、買付代金160億2747万円(買付予定数の下限314万1000株、買付予定数の上限593万6100株を見込む)。
第1回公開買い付けに関連して、イオンは、10月14日付でキャンドゥの代表取締役社長であり主要株主かつ筆頭株主である城戸一弥氏(所有株式数311万株、所有割合19.48%)、城戸一弥氏の実母であり主要株主かつ第3位株主である城戸恵子氏(所有株式数162万7300株、所有割合10.19%。以下、城戸一弥氏・城戸恵子氏を総称して「応募予定株主」とする)との間で、それぞれ公開買付応募契約書を締結した。
城戸一弥氏が所有する対象者株式一部である151万3700株(所有割合9.48%)、城戸恵子氏が所有する株式の全て162万7300株(所有割合10.19%。応募予定株主が第1回公開買い付けに応募する旨を合意しているキャンドゥ株式は合計314万1000株、所有割合19.68%)について、第1回公開買い付けに応募する旨を合意したという。
キャンドゥはイオンの連結子会社となり、取引後も東京証券取引所市場第一部上場、役員体制は維持される予定。
イオンは、自社グループの商業施設において、キャンドゥの100円均一業態は顧客から支持を集めている。コロナの拡大により、ワンストップショッピングの利便性が見直される中、イオングループの既存事業にとっても、キャンドゥからの商品の提供、小型から大型までさまざまな形態での出店など多様な取り組みが可能であり、リアル店舗のさらなる進化を考える上で、均一価格雑貨販売業態との組み合わせは親和性が高く、ラインロビングによる客数増をともなうシナジー効果が創出しやすいと考えているという。
キャンドゥをイオングループに迎えることにより、キャンドゥにさまざまな形態の出店機会を提供できることが可能。キャンドゥの出店拡大による業績の向上やコスト削減が見込めるなど、相乗効果が期待できる。また、食品だけでなくノンフーズも含めてワンストップショッピングを顧客に提供する。
さらに、出店拡大による館全体へのシナジーの創出だけではなく、両社のオンラインショップにおいても協業していく。
キャンドゥの2020年11月期の連結決算は730億3400万円、営業利益15億5800万円、経常利益16億4300万円、親会社の株主に帰属する当期利益4億4000万円。2021年9月末現在店舗数は1155店舗。
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