東京地区百貨店/12月売上は4カ月連続プラスの11.1%増
2022年01月25日 10:40 / 月次
日本百貨店協会が1月25日に発表した2021年12月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約1636億円(前年同月比11.1%増)で、4カ月連続のプラスとなった。
12月の東京地区は、新型コロナ新規感染者数が低水準で推移し、外出機会が増加したことで、売上高(11.1%増/4カ月連続)、入店客数(19.7%増/3カ月連続)共に高伸した。コロナ禍前の前々年(2019年)比では、売上高6.5%減、入店客数22.9%減だが、前月より売上高は3.2ポイント、入店客数は3.9ポイント改善し、一段と復調傾向を強めた。
商品別では、3カ月連続で主要5品目全てがプラスとなった。品目別の動向では、外出機会の増加にホリデーシーズンの需要が重なり、若い世代の新規顧客を含む幅広い層で買い上げが見られた。主力の衣料品(15.6%増/3カ月連続)をはじめ、ラグジュアリーブランドを中心に身のまわり品(19.4%増/4カ月連続)や雑貨(12.6%増/4カ月連続)も二桁増と、商況全般をけん引した。特に衣料品では、気温低下でコートなど重衣料や防寒商材の動きが目立った。
食料品(6.6%増/4カ連続)では、年末商戦が盛り上がりを見せ、ECを中心にクリスマスケーキやおせちが好調だったほか、前月に続き手土産・ギフト需要の増勢で和洋菓子共に伸長した。また、家庭用品(2.6%増/3カ連続)では年末年始の集まりの増加を受け、迎客商材や迎春準備品等も堅調に推移した。
2021年年間売上高は1兆2115億円(7.2%増)となり、3年ぶりに前年実績を上回った。前々年比では24.0%減とコロナ禍前には及ばないが、前年(2020年の29.1%減)より5.1ポイント改善した。
1月17日時点の商況は、初商の好調もあり、36.2%増(前々年比約15%減)で推移している。21日からまん延防止等重点措置が適用されたが、各店とも改めて感染予防対策の徹底に努めている。
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