2月の物価高倒産/「小売業」がトップ、原材料高など響く
2023年03月09日 16:00 / 経営
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帝国データバンクが3月8日に発表した「物価高倒産」動向調査によると、2月の物価高倒産は53件判明し、月間最多だった 1月(50件)を上回り、8カ月連続で最多を更新した。
<物価高倒産 月別発生件数 推移>
※出典:帝国データバンクホームページ(以下同)
業種別では、「小売業」「運輸・通信業」(各10件)がトップだった。
以下、「建設業」「卸売業」(各9件)、「製造業」(8件)の順となっている。
業種詳細別では、「運輸業」(10件)でトップ。「飲食料品製造」(6件)、「職別工事業」「総合工事業」「飲食料品小売」「飲食店」(各4件)が続いており、価格転嫁率の低い業種が目立ったという。
負債規模別にみると、「1億~5億円未満」が17件でトップ。次いで、「5000万~1億円未満」(12件)、「10億~50億円未満」(9件)と続いている。
要因別にみると、2022年度(2023年2月まで)は、「原材料」が37.0%で最多。次いで、「エネルギーコスト」(24.6%)、「包装・資材」(20.7%)となった。
2月の全国企業倒産は574件発生し、10カ月連続で前年同月から増加となった。年度でみても、すでに前年度を上回っている。物価高倒産も前年度を大きく上回っており、前年度比約3倍となる見込みだとしている。
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帝国データバンク
東京支社 情報統括部
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E-mail:tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp
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