銀座のハイストリート空室率/3.5%、賃料も上昇中
2023年11月06日 16:54 / 経営
CBREは11月6日、最新の国内主要店舗(路面店舗)の市場動向に関するリポート「リテールマーケットビュー 2023年第3四半期」を発表した。
東京・銀座のハイストリート空室率は、前年同期比3.2ポイント低下の3.5%となった。
新たな空室の発生が限定的だった一方で、比較的大き目の区画を含む複数の空室で後継テナントが入居した。
今期のハイストリート賃料は坪当たり26万600円と、1.2%の上昇となり、コロナ禍直前の2019年第4四半期の水準を1.0%上回った。
足下の需給タイトな状況を踏まえ、銀座ハイストリート賃料は今後も緩やかな上昇が続き、1年後の賃料は今期実績を2.8%上回ると予想している。
表参道・原宿のハイストリート空室率は、1.5ポイント低下の5.7%。特にラグジュアリーブランドなどが求めるようなプライム立地の物件は空きがなくなりつつあるという。
今期は、時計ブランド、メンズスーツ、海外の革製品やインテリア、国内系アパレル、コスメなど、複数のリテーラーが出店を決める事例がみられた。
出店ニーズも多く、国内外のアパレルやシューズブランドのほか、フィットネス、スポーツ用品、食物販など、幅広い業態が出店先を求めている。今期のハイストリート賃料は坪当たり19万8800円と、5.3%の上昇となった。
新宿のハイストリート空室率は対前期比横ばいの6.7%。海外シューズブランド、時計ブランドなどによる出店がみられたほか、飲食店、家具、国内スポーツブランドなどが出店先を求めている。
一方、今期は出店事例の中に相場水準を引き上げるような成約賃料はみられなかったことから、ハイストリート賃料は前期比横ばいの坪当たり17万円となった。
渋谷のハイストリート空室率は1.2ポイント上昇の4.1%。1物件で新たな空室が確認されたことが要因だとしている。
今期の同エリアではリユース店や飲食、モバイルショップなどの出店事例がみられた。
出店ニーズも、ラグジュアリー、飲食、コスメ、スポーツブランド、国内アイウェアブランド、カプセルトイショップなど、幅広い業態からみられている。今期のハイストリート賃料は坪当たり12万9400円で、1.3%の上昇となった。
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