Wolt/モバイルオーダー対応サイトを無料作成するサービス開始

2024年07月23日 16:56 / EC

デリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」を展開するWolt Japanは7月23日、モバイルオーダー対応のウェブサイトを手軽に作れる事業者向けサービス「Woltストアフロント」の本格提供を開始した。

同サービスは、事業者がモバイルオーダーに対応したウェブサイトを新たに構築する際、複雑なコーディングを必要とせず手軽に作成できるというもの。導入にあたり、初期費用・月額費用は無料。決済1件ごとに手数料をWoltに支払う仕組みのため、事業者はオンライン受注チャネルの構築にかかる初期費用を抑えながらクイックコマースを開始できるという。

「Woltストアフロント」から注文を受けた商品の配送については、Woltが法人向けに提供している既存の即時配達サービス「Wolt Drive」と連携可能。これで事業者は、自社で配送機能を持たなくてもデリバリーでの販売ができるようになる。オンライン販売チャネルの構築から運用開始後の商品配達まで、Woltで一気通貫のサービスが提供可能になった。

<ナタリア代表>

日本国内でのサービス提供について、ナタリア・ヒザニシヴィリ代表は「日本のデリバリー分野はグローバル市場と比較するとかなりのポテンシャルがあり、まだ初期のステージだと考えている。日本のデリバリーサービスを次のステージに持って行けるよう、我々は尽力していく。特に、ローカルのパートナーが、よりサービスを拡大しやすくなることを手助けしたい。

現在、24都道府県で配送事業を展開しているが、デリバリーを必要とするユーザーがどこにいて、どういった需要があるのかを理解して、それに合わせて戦略を立てている。今後は、北海道・東北をさらに強化し、東京や大阪といった大都市、特に東京でもビジネスゾーンを広げたい」と説明している。

<事業責任者の安氏>

今回、提供開始した「Woltストアフロント」について、事業責任者の安承俊氏は「中小企業のパートナーで、自社のECサイトを1から作るのにコストがかかり、自前ではとても作れないと悩む人が多くいた。そのような方々をサポートするためにサービスを提供する。新しく飲食店を始め、ECサイトを作りたいと考えている事業者が一番最初に思い出すサービスを目指したい」と述べた。

「Woltストアフロント」で作成するサイトには、幅広い機能を付与できるという。例えば、商品ページには「商品をトッピング・カスタマイズできるオプション設定」「商品カテゴリの作成」「割引の設定」「商品購入でもう1品が無料になる設定」などを盛り込める。決済ページには、「決済方法の選択」「顧客から店舗へのリクエスト伝達」「置き配・予約注文」などが設定可能だ。

<Wolt Driveと連携可能>

「Woltストアフロント」で構築したウェブサイトと、Woltの配送網を用いて即時配達を実現する既存サービス「Wolt Drive」を連動させることも可能。これにより、受注した商品を30分以内に顧客へ届けることができ、注文者側も配達パートナーの稼働状況、商品配送までの所要時間が簡単に確認できる。

なお、配送サービス「Wolt Drive」の提供地域は、7月23日現在、24都道府県45エリアとなる。今後、順次拡大予定だ。

このほか、顧客からの問い合わせチャット窓口をWoltが担当するサービスを付加することも可能。配達状況や商品の入れ違いなどの問い合わせに対して、Woltのサポートスタッフが対応。店舗の負担を軽減できる。

■サービス概要
提供地域:自社配達・テークアウトの場合、全国どこでも。配送にWolt Driveを利用する場合、24都道府県45エリア(2024年7月23日現在、順次拡大予定)
導入コスト:初期費用・月額費用なし。決済1件につき、一定の料率で手数料あり

■Woltストアフロント
https://explore.wolt.com/ja/jpn/merchant/product/storefront

取材・執筆 古川勝平

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