マルエツ大宮サクラスクエア店／売上目標14.7億円、デリカセンター活用し商品拡充

2024年07月26日 16:13 ／店舗レポート

マルエツは7月26日、さいたま市大宮区に「マルエツ大宮サクラスクエア店」をオープンした。

＜店舗外観＞

JR東日本、東武鉄道、埼玉新都市交通が交わるターミナル駅「大宮駅」西口から300m先に位置する、複合再開発街区「大宮サクラスクエア」の商業棟1階に出店。集合住宅部は2棟合わせて計582戸あり、8月以降に入居が本格化する。商圏人口は、500m圏内に3046世帯、5828人。20～40代の単身世帯の比率が高く、周辺は今後も成長が見込まれるエリアだ。

新店舗の年間売上目標は14億7000万円。利便性を重視した商品ラインアップとし、簡便・即食需要に応えるカット野菜やレンジアップ商品、ミールキット、おつまみなどが充実。3月から稼働している「マルエツ草加デリカセンター」製造のオリジナル総菜も豊富に並ぶ。

＜本間社長＞

直近の取組について、本間正治社長は「デリカを強くする方針は一切変えない。改良して顧客に支持されることに努める。まだまだ道半ばだが、3月にデリカセンターを稼働し、6月6日にはマルエツ全店でフル稼働、7月4日からはカスミに導入し、その後マックスバリュと、着実に歩を進めている。人件費削減のためにセンターを使うのではなく、もっと手間をかけてでも付加価値の高い商品をしっかり訴求していきたい。

今回の新店は、利便性重視の店舗として、これまでやってきて手ごたえがあった取込を導入した。1000m2規模の店舗では目新しいものは導入できない。顧客の利便性に応える形のアプローチになる。来年以降1600～2000m2規模の店舗を控えており、その時にマルエツが今まで手がけたことのない新しいことに挑戦する」と語った。

＜デリカ＞

新店でもデリカを豊富にラインアップ。リニューアルしたばかりの「自社製グリルチキン」（税別398円）や「韓国春雨と牛カルビのチャプチェ」（298円）も取り扱う。

＜入口付近＞

店舗の入口付近には、切り花や農家直送の地場野菜が並ぶコーナーを設置している。

＜青果＞

青果コーナーでは、色とりどりの旬の果物・野菜を集合展開するほか、調理しやすい「手間なしカット野菜」、食べやすい「カットフルーツ」「フルーツカクテル」などを充実させた。

＜精肉＞

精肉では、マルエツオリジナル「優夢牛」に加え、盛り合わせや「お肉屋さんのオードブル」、焼肉用商品を多数取りそろえた。冷凍肉では、馬刺しや挽肉、コロッケなど「ハーフメイド」商品を強化している。

＜おつまMEAT＞

単身向けに、炭火焼鳥や牛筋などのおつまみ品も豊富に扱う。

＜鮮魚コーナーの海鮮丼＞

鮮魚では、まぐろやサーモンのほか、刺身盛合せ、単品お造りまで種類豊富に展開。鮮魚寿司「魚悦」では、ネタにこだわった海鮮丼や握り盛り合わせをそろえる。

＜トップバリュ＞

一般食品では、Z世代を意識した商品として、トップバリュの「トキメクおやつ部」シリーズや、ナッツとドライフルーツが主役の「Nuts＆Joy」シリーズを導入。若年層の間食ニーズに対応した。

本間社長は「新しいMDとして、お菓子とかナッツなどでMZ世代にアプローチする。出店立地に合致するものを積極的に導入していく。節約志向に対してはトップバリュベストプライスで対応する。ただ、あくまでもマルエツのオリジナル商品をしっかり主張していく」と話す。

＜アイス＞

アイスクリームコーナーには、定番のノベルティアイスに加えて、こだわり品も用意。GODIVA商品や北海道とうきびアイス、ショートケーキ缶などが並ぶ。

＜レジの様子＞

＜商品構成＞

項目	売上構成比	SKU数
精肉	10%	380
青果	17%	410
鮮魚	7%	220
総菜	14%	230
ベーカリー	2%	40
日配食品	21%	1970
酒・たばこ	7%	5980
一般食品	21%	5980
生活用品	1%	720
計	100%	9950

■マルエツ大宮サクラスクエア店
オープン日時：2024年7月26日9時
所在地：埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-902
TEL：048-614-6901
売場面積：1084m2（328坪）
建物構造：鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）／地下2階、地上28階建（同社店舗1階）
従業員数：57名（8時間換算）
年間売上高目標：14億7000万円
営業時間：9時～24時
取扱品目：青果・鮮魚・精肉・総菜・ベーカリー・日配食品・一般食品・日用雑貨
駐車場：60台（商業施設共用）
駐輪場：364台（商業施設共用）

取材・執筆　古川勝平