ワークマン女子/「ワークマンカラーズ」に改称、男性集客強化し7年後400店舗目指す
2025年01月23日 18:05 / 経営
ワークマンは1月23日、「#ワークマン女子」を「Workman Colors(ワークマンカラーズ)」に改名すると発表した。
同社は2024年末、地方の路面FC店で「#ワークマン女子」を年間40店オープンすると発表。だが今回、人口が少ない地方ほど、幅広い客層の取り込みが必要であると判断した。「#ワークマン女子」の店名では、男性客が入店しにくかったという事情もあるため、男性客も集客しやすいColors店に改名する。
以前の女子店は、店名のおかげでワークマンが不慣れだった女性客の取り込みに効果があった。その一方で、女子店の開店時に「男性物を扱っているか」という問い合わせが殺到するなどの弊害もあったという。
営業中の女子店は順次、Colors店に改装していく。トレンド性を強化して女性客をさらに増やしながら、男性客の取り込みを図る。新店を毎年40店舗オープンする方針は継続する考え。
Colors新店は、2月20日~6月中旬に25店舗オープンする。このうち、直近では2月20日に新店の「Workman Colors桜井店」(奈良県)が開業予定。同日、既存店では「#ワークマン女子浜松市野/コスパ新下関/くりえいと宗像」の3店をColors店に改装する。
将来的には、7年後の2032年中に400店舗体制を築く。その後、さらに10年かけて900店まで拡大する。最終的には、既存の業態と合わせて日本最大の店舗網を目指す。
Colors業態の特徴としては、製品を専売化して既存店との違いを出す。25年秋にはColors店の専売製品比率は6割になり、26年秋には8割まで引き上げる。取扱商品のうち男性物は、市場が大きいベーシック衣料市場に「快適普段着シリーズ」で新規参入していく。
25年春に「快適普段着シリーズ」を投入する一方、従来取り扱っていた派手なアウトドアウェアは半減させる。女子店で女性製品が高評価を得たのに対し、男性物の一部は派手過ぎて買いにくいとの声もあった。
女子店は男女兼用品(アウトドア系)を除くと、女性/男性の製品比率が3:2だった。これをColors店では1:1にする。
もともと「Workman Colors」の名称は、「イグジットメルサ銀座店」(東京都中央区)改装後の店名を指すものだった。なお銀座店は、女子からColorsに改名しただけで、男性売場を拡大しない状態でも男性客が10%増加している。
加えて、「Workman Colors」は、流行を見極めてから短納期で生産する「トレンドPB品」のブランド名でもある。現在「トレンドPB品」は、入荷後即完売の状態が続いているという。今後は、Colors店を象徴する製品として、主力の製品ラインの1つに育てていく。
また、Colors店は「機能と価格」で突出する。銀座店のようにデザイン性や流行にもこだわるというコンセプトで運営する方針だ。
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