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ワークマン/銀座に新業態「Workman Colors」登場、インバウンドも視野

2023年08月31日 17:10 / 店舗レポート

ワークマンは9月1日、新業態「Workman Colors イグジットメルサ銀座店」(東京都中央区)をオープンする。8月30日・31日、メディアやインフルエンサー向けの内覧会を開催した。

<店舗外観>

コンセプトは「シン、ジブン色」。旧「#ワークマン女子 イグジットメルサ銀座店」を全面改装した店舗で、「デザイン性重視、機能はステルスへ」をテーマに、デザイン性だけでも商品が売れる売場を目指す。

アイテムの比率はメンズ4割、ウィメンズ4割、ユニセックス2割。既存の各業態(ワークマン、ワークマン プラス、#ワークマン女子)でも販売していた商品の販促手法を変え、マネキンを展示して各種コーディネートを提案する。加えて、新たに導入した小ロット生産の流行品や、今秋から強化していく女性向け肌着なども展開していく。

銀座店の初年度売上目標は5億円。「Workman Colors」は、数年以内に東京都新宿・渋谷、大阪府梅田など全国の繁華街に10店舗の出店を計画している。同社が注力している「#ワークマン女子」業態の旗艦店・実験店としての位置づけだ。

同店について、土屋 哲雄 専務取締役は「海外の方にも手に取ってもらいやすくなるよう、機能性だけでなく見た目で関心を持ってもらえるよう工夫した。製品の機能性は、お客様に認知して頂いて定評を得てきたが、これからは理性に訴えるだけでなく、見た目で衝動的に買ってもらえるようにしたい。インバウンドも意識して『Workman Colors』は梅田などの繁華街に出店する」と述べた。

同社は今後、海外進出に向けた施策を随時、展開していく。2024年2月に国内最大級の「#ワークマン女子」を、インバウンド対応に注力する沖縄の商業施設「イオンモール沖縄ライカム」(沖縄県中頭郡)に出店する。同店には、温暖な気候に適した機能性商品などを集積するほか、SNS映えを狙うフォトスポットも設置予定。数年後には、沖縄の店舗での取組やデータも生かし、台湾に海外1号店を出店する計画だという。

<女性用「保湿肌着」を充実>

「Workman Colors」では、女性の肌着売場を充実させる。目玉となる女性用「保湿肌着」(キャミソール税込980円、8分袖ラウンドネック1500円)は、ファンケルから提供を受けた独自成分「セラミドヴェール」を配合した糸を使用している。

同製品について、北村 武士 製品開発部第2部長は「成分を含むカプセルを糸に練り込んだ。50回洗濯しても保湿が続く。11月に保湿製品第2弾の販売を予定しており、計8アイテム展開する。発熱インナーの流行が開発のきっかけで、乾燥肌の顧客から保湿系のインナーが欲しいという要望があった」と説明した。

<女性向け製品の多い「life is」>

売場内の各棚の前にはマネキンを設置しており、それぞれ4つのスタイルを表現している。例えば、自分のライフスタイルやイベントにどう取り組むかをイメージするコーデ「life is(ライフイズ)」には、普段使いしやすいコーデを提案。女性向けアイテムを多く集積させている。

広報部の鈴木 悠耶チーフは「マネキンはこれまで『女子』や『プラス』にも置いていたが、機能性を訴求するもので、コーデを提案するものではなかった。よりオシャレに見えるようにしている。いままではアウトドア用や子育てママなど、シーンごとに合わせた商品を展開していたが、明日からでも着用できる普段使いの着回しを提案することで客層を広げていく」という。

<デタッチャブルファーフォームアウター>

「ライフイズ」にある今秋登場の女性向け新アイテム「デタッチャブルファーフォームアウター」(2500円)は、コーディネートが楽しめる暖かいアウター。多賀 寛悦 製品開発部第4部長は「裏側にブラックアルミを用いることで保温性を高めた。腕の部分が着脱できる」と紹介する。

<ワークマンシップ/サーバーウォームクルーネック>

ワークマンらしい原色アイテムとそれらを生かす黒を組み合わせた「WORKMAN‐Ship(ワークマンシップ)」。新アイテム「サーバーウォームクルーネック」(1500円)は、「ヨゴレニクイスウェット」をコンセプトとした高撥水加工品で、液体物による汚れの付着を大幅に抑える。

<シェア シェア シェア>

1着の服を夫婦やカップルで着回しできる「Share,Share,Share,(シェア シェア シェア)」は、現場の職人が着用するインナーやジャケットなどを、仕事着と遊び着の用途でシェアするというもの。男女兼用のファッションとして提案していく。

<タフ>

従来のワークマン製品を集めて、強靭なイメージの「tough(タフ)」に分類。現場でも使える頑丈な既存品をファッショナブルに着こなす提案となる。

このほか、売場の鮮度を保つため、9月1日から流行を取り入れるための生産方式「クイック・レスポンス」を採用した、小ロット品を展開する。土屋専務は「中国SHEIN社のような、トレンド製品の短納期生産を開始する。従来は、1年前から発注をかけて、海外工場の閑散期に安価で大量生産をしてきたが、短納期で小ロット生産を行うSHEIN社の生産方式を中国で現地調査し、同一レベルの条件で生産できる体制を築いた。試作品ロットの500着から発注できるようになり、約4週間の納期で店頭に並ぶ。商品数は随時、増やしていく」と説明している。

■Workman Colors イグジットメルサ銀座店
オープン:9月1日
所在地:東京都中央区銀座五丁目7番10号 中村積善会ビル内5階

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