スーパー運営のエヌ・ワイ/特別清算開始、負債30億円
2025年02月19日 13:27 / 経営
帝国データバンクによると、スーパーマーケット運営などのエヌ・ワイ(北九州市門司区)は、2月5日に福岡地裁小倉支部から特別清算開始命令を受けた。
同社は、1983年9月に設立された地場老舗スーパーストア。旧・とみやまの店舗のメンテナンスおよび保安業務を目的として設立された。
北九州市内と福岡市内と一部山口県内に展開していた。食品スーパー8店舗、園芸館1店舗(本店含む)、生鮮食品、酒類、グロッサリーを主力食品とするスーパーストアとホームセンターを経営し、2013年6月期には年売上高約65億1700万円を計上していた。
近年は同業のスーパーマーケットに加え、ドラッグストアやディスカウントストアとの競争が激化。新規出店による固定費負担の増加が収益の圧迫要因となっていた。
また、2016年8月に出店したニューヨークストア大橋店が不採算のため、2020年6月に閉鎖(ニューヨークストア大橋店の土地、建物を売却)した。2021年6月期に大幅な特別損失を計上したことで、財務面の悪化を招いた。
その後は、新規出店を控えることで経費を抑制していたが、2024年9月23日までに全店舗を閉鎖し、事業を停止。2024年11月20日に現商号へ変更し、同日開催の株主総会の決議により解散していた。
負債は約30億円の見込みだが、今後変動する可能性があるという。
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