トリドールHD 決算/4~9月営業利益64.0%増、海外セグメントも好調
2025年11月14日 17:26 / 決算
トリドールホールディングスが11月14日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上収益1418億900万円(前年同期比6.0%増)、営業利益123億9200万円(64.0%増)、税引前利益101億2200万円(53.7%増)、親会社に帰属する当期利益59億6800万円(113.3%増)となった。
売上収益は中間期として過去最高となり、丸亀製麺セグメントおよび国内その他セグメントでも過去最高を更新。丸亀製麺セグメントおよび国内その他セグメントでは、好調な既存店と新店寄与により増収となった。一方、海外事業セグメントでは前期に実施した丸亀英国事業のフランチャイズ化や一部不採算店舗の閉店影響等により減収となっている。
丸亀製麺セグメント売上収益は713億6600万円(9.6%増)。原材料費および人件費等が増加したが、増収で吸収した。事業利益も中間期として過去最高の126億9500万円(11.4%増)と大幅な増益に。事業利益率も過去最高の17.8%となった。
ブランディングと商品プロモーションを組み合わせ、相乗効果を狙うハイブリッド戦術を展開。製麺所ストーリーを感じられる五感に訴える空間づくりと、全店在籍の麺職人による美味しさの追求により、丸亀ファンを増やす取り組みを実施しているという。
国内その他セグメントの売上収益は203億2800万円(19.5%増)。原材料費の高止まりの影響はあるものの、増収で吸収した。事業利益は22億5200万円(1.7%増)と増益となっている。
このうちコナズ珈琲は出店を加速。7月10日には千葉県鎌ケ谷市に「鎌ケ谷店」をオープンし、7月31日には福島県への初出店となった「郡山店」をオープンした。
豚骨ラーメン専門店のラー麺ずんどう屋は、7月11日に「広島矢野店」(広島)をオープンし、計106店舗となる。
その他の業態でも、揚げたて都度出しでご提供する天ぷら専門店の天ぷらまきのや、立ち飲み大衆酒場の晩杯屋等を中心に既存店が好調に推移した。
海外事業セグメントの売上収益は501億1500万円(2.8%減)、事業利益は中間期として過去最高の25億5000万円(177.7%増)。
スパイシーヌードル業態のTam Jaiは、前期に実施した中国やシンガポールにおける不採算店舗の戦略的閉店等で若干減収ではあるものの、前期に収益を圧迫していたデリバリーコストのコントロールを強化したほか、原価および人件費等のコストコントロールが奏功した。
MARUGAME UDONは、前期に実施した英国事業のフランチャイズ化による減収はあったものの、台湾や北米等の各拠点が好調に推移したことで全体としては増収となる。英国事業が黒字化したこともあり、大幅な増益となった。7月3日にはUAE・ドバイに初出店、9月15日には韓国・ソウルに再展開1号店をオープンし、いずれも好調に推移したという。
通期は、売上収益2820億円(5.1%増)、営業利益146億円(68.3%増)、税引前利益121億円(126.9%増)、親会社に帰属する当期利益55億円(193.5%増)を見込んでいる。
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