ナッシュ×ANA/冷食の空輸で昼間帯の空きスペース活用、送料を最大557円値下げ
2025年12月02日 14:34 / 経営
全日本空輸(ANA)とナッシュは12月1日、冷凍食品の輸送に際し、ANA国内旅客定期便における昼間帯の床下貨物空きスペースを有効活用する取り組みを開始した。
両社は、これまでにもANA専用の保冷コンテナをナッシュに貸与し、ナッシュの冷凍食品の積荷から空港までの配送をナッシュが一貫して行うシームレスな輸送体制を構築するなど、さまざまな協働を行ってきた。これらの取り組みによって中間工程での商品の無駄な積み下ろしを削減し、航空貨物における配送効率や保冷効果を最大限アップ。物流工程全体の最適化を実現している。
今回、昼間便の空きスペースを活用することで、さらなるコストダウンを実現。積載効率を向上させ、輸送単価を抑えることが可能になった。
北海道向けの輸送については、これまで早朝の直行便を利用していたが、羽田経由で昼間帯の空きスペースを活用することで従来よりも低額な料金を提示できるようになったという。
一方、沖縄向けについては、これまで通り昼間便を利用しつつ、積載効率を高めることで輸送コストをさらに削減。最大で557円の送料値下げ(沖縄地域・100サイズの場合)を実現した。
引き続き、工場から顧客のもとまで途切れない一貫したコールドチェーンの構築を通じて、さらなる品質向上を図るとともに、物流における地域格差の是正にも注力していく方針だ。
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