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矢野経済研究所が発表した自然派・オーガニック化粧品市場の調査によると、2015年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比6.0%増の1175億円となった。
近年敏感肌の女性が増加していることや、安全・安心志向が高まっていること、環境を意識したライフスタイルを重視する消費者の増加などを背景に、着実な拡大をみせている。
加えて参入各社が高機能を訴求する商品投入を進めたことで、これまで自然派・オーガニック化粧品に興味の無かった顧客を取り込んだことにより、市場は拡大基調で推移した。
自然派化粧品ブランドでは、これまで少なかった通販ルートや卸ルートでの販売が増える一方、オーガニック化粧品ブランドでは、大手ブランドが積極的にブランド専門店を新規出店し、直営店ルートでの販売比率が向上するとともに、卸ルートでも拡大が続いている。
自然派・オーガニック化粧品市場全体としても、マルチチャネル化が進み、消費者とブランドとの接点が増加する見通しだ。
環境を重視したライフスタイルの顧客への定着に加え、主要化粧品ブランドの店舗数拡大やオンラインショップを含む取扱い店舗の増加による顧客接点の増加、ファッション誌や美容雑誌など媒体への露出増加による製品認知の広がりなどにより、2016年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、4.6%増1229億円、2017年度は4.2%増の1281億円と拡大基調を予測する。
調査における自然派化粧品とは、天然植物原料を主成分としている、化学合成成分の配合を抑制している、の2つともあてはまる化粧品をさす。
オーガニック化粧品とは、第三者機関のオーガニック認証を取得している、使用原料の大部分を自社及び提携農園のオーガニック素材を使用している、ブランドラインアップの大部分にオーガニック素材を用いている、のいずれかがあてはまる化粧品をさす。
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