赤坂インターシティAIR/溜池山王駅直結、飲食店15店の「風と緑のテーブル」
2017年09月28日 22:00 / 店舗レポート
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新日鉄興和不動産は9月29日、東京・赤坂に、複合施設「赤坂インターシティAIR」を開業する。
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅に直結し六本木通りに面した1.6ヘクタールの敷地に延床面積約17万8000m2の複合施設を竣工した。
オフィスを中心に、コンファレンス、商業、医療、住宅で構成する地上38階建て、高さ205mの大規模複合施設を運営する。
6階~37階までの32フロアを利用するオフィスフロアの契約はほぼ満床で、約1万人のオフィスワーカーが就労する予定だ。
商業ゾーンは、オフィスワーカーや居住者の利便性を高める施設と位置づけ、地下1階、1階、2階の一部、3階に配置した。
商業ゾーンのコンセプトは「風と緑のテーブル」で、毎日、日常的に使える店舗から商談でも利用できる高級な店舗まで、利用シーンに合わせた店舗構成にしている。
ビル事業本部都市開発部グループリーダーの高島一朗氏は、「一本の並木道を作り、そこに人の往来を作る。地下鉄の出入口から人の流れが街へつながっていくイメージで商業ゾーンを構成した」と語る。
商業ゾーンの総面積は約2800m2で、施設全体の規模感からすると小さめの面積とした。高島氏は、「施設周辺はオフィス街で、訪日外国人観光客が来るようなランドマークもない。土日は周辺居住者の利用も見込まれるが、集客力は弱いことを考慮した」という。
店舗数は絞り込んだものの、各店舗とも話題性のほか機能性を持ち、施設利用者のニーズに対応できる店舗構成を目指した。
地下1階は、オフィスワーカーが毎日通いたくなる「タワー棟ベースメントゾーン」。地下鉄溜池山王駅への連絡通路と直結するフロアに飲食店4店とコンビニエンスストア「ローソン」を配置した。
もっとも手ごろな価格帯の店舗として、つけめん・中華そば「舎鈴(しゃりん)」が出店する。2000年代のつけめんブームを作った「六厘舎」から派生した業態で、ランチやディナーの需要に幅広く対応する。
辛子明太子メーカー「やまや」の直営もつ鍋店「博多もつ鍋やまや」も出店。ランチの定食では、辛子明太子・からし高菜・ご飯の食べ放題を提供する。
夜は主力メニューのもつ鍋やアラカルト料理を提供し、アルコール需要にも対応する。
おしゃれなタイ料理の新業態カフェレストラン「ギン カーオ カフェ カリフォルニア タイ」を誘致。
ガパオライス、パッタイ、グリーンカレー、ソフトシェルクラブのプーパッポンカレーなどの食事メニューのほか、生春巻、ソムタム(青いパパイヤのサラダ)、ガイヤーン(若鶏のグリル)、トムヤムクンなど本格タイ料理を提供する。
地元・赤坂の店舗として、やきとり・鶏料理の「鶏の宮川」がオープンする。2008年から2013年まで赤坂で営業し、再開発で閉店するまで、毎日、昼に280人、夜に70人が来店した繁盛店が再出店する。
1949年に日本橋茅場町で鶏の卸問屋として創業したこだわりを打ち出し、タレは創業期からの継ぎ足しのタレ、塩と薬味はオリジナルブレンドのものを提供する。
ランチタイムは、定番の「白い唐揚げ定食」など、お弁当を常時8~10種類販売する。
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