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J.フロントリテイリング/2月期は増収増益

2016年04月07日 15:20 / 決算

J.フロントリテイリングが4月7日に発表した2016年2月期決算は、売上高1兆1635億6400万円(前年同期比1.2%増)、営業利益480億3800万円(13.9%増)、経常利益479億1000万円(18.4%増)、当期利益263億1300万円(31.8%増)となった。

百貨店事業は、売上高7632億2200万円(0.4%増)、営業利益287億8600万円(24.1%増)。新百貨店モデルの確立に向け、松坂屋名古屋店、大丸札幌店などの重点店舗の大型改装を実施した。

堅調な富裕層マーケット、拡大を続ける訪日外国人マーケットへの対応も併せて強化した。

パルコ事業は、売上高2810億5000万円(2.5%増)となり、営業利益125億8200万円(2.7%増)。

ICT(情報通信技術)の活用や店舗改装の推進、また都市部での新たな商業拠点の拡大による収益力向上に向け、昨年3月に福岡パルコ本館を増床し、名古屋「PARCOmidi」を開業した。
今年2月には新たに札幌ゼロゲートを開業した。

マルチリテイラーとしての発展に向け、昨年4月には千趣会と資本業務提携契約を締結し、同社を持分法適用関連会社化した。両社のグループ資産、ノウハウを活用し、相互販売、商品開発などに取り組んでいる。

店舗を核に地域とともに発展するビジネスモデルの構築(アーバンドミナント戦略)に向けては、銀座六丁目10地区市街地再開発、松坂屋上野店南館建替え計画に加え、大丸心斎橋店本館建替え計画、宇田川町15地区開発(渋谷パルコ建替え計画)などを推進している。

オムニチャネル・リテイリングの推進は、「クリック&コレクト」「スナップダイアリー」などのサービスとともに、千趣会との提携によるシナジー創出に取り組んだ。

海外事業は、上海新世界大丸百貨が昨年5月に全面開業した。また、JFRプラザが台湾で展開する雑貨小売店「PLAZA TOKYO」は、今年3月に合計9店舗。

パルコでは、ICT活用による店舗事業の優位性拡大、ECを軸とした海外事業の強化に向け、アパレルウェブと業務・資本提携した。

次期は、売上高1兆1750億円(1.0%増)、営業利益500億円(4.1%増)、経常利益480億円(0.2%増)、当期利益280億円(6.4%増)を見込んでいる。

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