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J.フロントリテイリング/3~8月、パルコ事業低調で営業利益9.2%減

2018年10月09日 09:50 / 決算

J.フロントリテイリングが10月9日発表した2019年2月期第2四半期の連結決算は、売上高5471億900万円(前年同期比2.0%減)、営業利益242億1800万円(9.2%減)、純利益159億1000万円(2.5%減)となった。

<パルコ店舗イメージ>
パルコ

百貨店事業は、大丸札幌店では、3階フロアの15年ぶりの改装に際し、これまでにない新たな売場づくりを目指して「美・食・雑貨」を融合させた新感覚の編集ゾーン「KiKiYOCOCHO」を4月にオープン。

需要が高まる化粧品マーケットへの取り組みとして、新しいビューティメディア「DEPACO(デパコ)」を4月に開始している。

インバウンドと富裕層マーケットでは、引き続き旺盛な消費が売上をけん引した。

訪日外国人客を中心に化粧品や高額品が好調で、免税売上高は8月まで21か月連続でプラス、富裕層の消費もラグジュアリーブランド、美術・宝飾貴金属を中心に堅調に推移している。

売上収益は前年同期比1.8%増の1346億3200万円、前年の社宅売却益の反動により、営業利益は8.0%減の118億6500万円。

ショッピングセンター事業では、原宿ゼロゲートの開業(3月)、京都ゼロゲートの全面開業(8月)、三宮ゼロゲートの開業(9月)など、都市部未出店エリアにおける提供価値拡大を推進した。

売上収益は2.3%減の441億8400万円、営業利益は14.5%減の57億700万円。

不動産事業は、昨年開業したGINZA SIX、上野フロンティアタワーに引き続き、「アーバンドミナント戦略」の取り組みを進めている。

3月には「京都・町家プロジェクト」の一環として、京都の代表的な観光拠点である南禅寺エリアで「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」を関西初出店。

また、5月には、大丸京都店隣接の高倉通りに「神乃珈琲 京都店」をオープン、こちらも関西初の出店となる。

7月にも関西で2店舗目となる「ブルーボトルコーヒー 神戸カフェ」を大丸神戸店の周辺店舗開発として誘致し、旧居留地の街並みの歴史的価値を守りつつ新たな息吹を吹き込んでいる。

売上収益は43.4%増の83億8700万円、営業利益は71.8%増の28億5700万円。

2019年2月期通期の連結決算は、売上高1兆1500億円(前期比1.0%増)、営業利益485億円(2.1%減)、純利益305億円(7.1%増)を見込んでいる。

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