ニチレイ/4~9月は加工食品事業が苦戦し営業利益15.1%減
2018年11月06日 11:00 / 決算
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ニチレイが11月6日に発表した2019年3月期第2四半期決算は、売上高2890億1700万円(前年同期比2.2%増)、営業利益137億9200万円(15.1%減)、経常利益140億4000万円(14.6%減)、当期利益94億2100万円(7.4%減)となった。
グループ全体の売上高は、低温物流事業や畜産事業が堅調に推移し増収となった。利益面では、海外関係会社の業績影響などにより加工食品事業が苦戦し、営業利益、経常利益ともに減益となった。
加工食品事業の売上高は1144億200万円(0.5%増)、営業利益64億5500万円(24.3%減)だった。
家庭用・業務用ともにチキン加工品や米飯類などの主力カテゴリーを中心とした商品開発や販売活動に注力し、家庭用調理品などの販売が拡大したものの、前期大幅増収となった業務用調理品の反動により加工食品事業全体の売上高は前期並みとなった。
営業利益は生産性の改善などに注力したものの、海外関係会社の業績影響などを吸収できず減益となった。
家庭用調理品は、継続して強化してきた商品力や主力商品におけるテレビCMなどの販売促進活動などにより、冷凍炒飯カテゴリーで売上No.1の「本格炒め炒飯」、食べやすいサイズの「焼おにぎり」や夕食向けの食卓ニーズに合わせた唐揚げ「特から」などの販売が好調に推移した。
業務用調理品は、需要が堅調に推移する中食市場に向け、業態別ニーズに合わせた商品開発や販売活動に注力し、有名シェフ監修による「シェフズ・スペシャリテ」シリーズや春の新商品「特撰 和風鶏竜田揚」などの販売が伸長したものの、大手ユーザー向けの取扱いが拡大し大幅増収となった前期の反動減を吸収できなかった。
農産加工品は、加工方法や品種選定などによる差別化商品の開発を続けるなか、天候不順による生鮮野菜の供給不足から冷凍野菜へのニーズが高まったこともあり、ブロッコリーやほうれん草など「そのまま使えるシリーズ」の取扱いが伸長した。
米国子会社のInnovAsian Cuisine Enterprises社において、アジアンフーズ市場向け冷凍食品の積極的な販売促進活動や、個食向け新商品の投入などが寄与した。
通期は売上高5860億円(3.2%増)、営業利益310億円(3.7%増)、経常利益310億円(1.1%増)、当期利益198億円(3.7%増)の見通し。
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