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マクドナルド/1~6月、新サービス・デリバリー推進で経常利益最高益

2019年08月08日 16:10 / 決算

日本マクドナルドホールディングスが8月8日に発表した2019年12月期第2四半期決算によると、売上高1365億6100万円(前年同期比2.7%増)、営業利益146億6600万円(9.9%増)、経常利益152億1200万円(8.7%増)、親会社に帰属する当期利益96億6500万円(28.6%減)となった。経常利益は第2四半期累計としては上場以来最高を記録した。

<マクドナルド>
マクドナルド

直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高は2657億6100万円(4.4%増)、既存店は売上高4.2%増、客数1.7%増、客単価2.4%増だった。既存店売上高は15四半期連続でプラスを継続した。

今期は、「バリュー」「未来型店舗体験」「ピープル」「店舗展開」の4つの取り組みに注力した。

バリューでは、お客の期待に沿って、それぞれの時間帯にあったメニューラインアップを強化し、バリューフォーマネーにおいてお客にお得感を感じてもらう、さまざまな取り組みを実施した。4月からはバリューランチにボリュームたっぷりの「ビッグマック」と「グランベーコンチーズ」の2商品を追加した。

未来型店舗体験では、お客一人一人により充実したサービスを提供し、クイックサービスレストランのサービス概念を大きく変革することを目指した。お客のおもてなしを専門に行うスタッフである「おもてなしリーダー」、席までクルーができたての商品をお届けする「テーブルデリバリー」を実施。

来店前にスマートフォンのアプリで注文から決済まで完了でき、来店時にすぐにできたての商品を受け取りできる「モバイルオーダー」などを導入し、お客の多様なニーズに対応した快適さ、おもてなしの提供を進めた。

これらは1月に沖縄県、4月に静岡県で先行導入をしており、年内に約半数の店舗へいずれかのサービスを導入する予定だ。

ピープルでは、最高の店舗体験をしてもらうために、優秀な人材の確保と育成を継続的に実施した。育成の分野では、昨年パイロット導入して、効果を発揮しているタブレット端末を活用したトレーニングツールを、この夏、直営全店舗に導入し、年内にはフランチャイズの全店舗にも導入する予定だ。

店舗展開では、新規出店16店、閉店15店となり、期末店舗数は、直営店舗910店、フランチャイズ店舗1990店、合計2900店となった。経営資源を効果的に活用するために、新規出店と改装、リビルドや未来型店舗への投資配分を柔軟に見直しながら成長のための投資を継続する。

期間限定商品として、4月に「ビッグマックジュニア」「グランドビッグマック」「ギガビッグマック」、6月に「ノグチ」「ヤグチ」「トリチ」の、ダブチのトモダチ3商品を販売した。

さらなる利便性向上を目指しデリバリーの強化を行っており、期末時点でデリバリー導入店舗は「UberEats」との提携店舗と「マックデリバリー」実施店舗を合わせて526店となった。

通期は、売上高2825億円(3.8%増)、営業利益276億円(10.2%増)、経常利益271億円(5.7%増)、親会社に帰属する当期利益174億円(20.7%減)を見込んでいる。

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