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マツモトキヨシ/4~6月、春夏商品が苦戦し営業利益1.5%減

2019年08月09日 11:00 / 決算

マツモトキヨシホールディングスが8月9日に発表した2020年3月期第1四半期決算によると、売上高1458億5600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益91億7500万円(1.5%減)、経常利益98億2500万円(1.5%減)、親会社に帰属する当期利益65億1900万円(1.8%減)となった。

<マツモトキヨシ>

第1四半期は、期初から天候に恵まれず、低温で推移した。昨年は短かった梅雨期間との比較では降雨量が多く、日照時間が減少したことで、春夏物のシーズン商品は大変厳しい状況で推移した。

また、大型連休となったゴールデンウィークは、国内においては観光や大型施設の利用が増加するとともに、この期間の旅行関係費用が大幅に上昇したことで、同社グループを利用する層の外国人観光客はこの時期の訪日を敬遠。拡大を続けるインバウンド売上にも一定の影響を受けた。

調剤事業は、引き続き既存店への調剤併設を含め、高い収益性の見込める物件を優先的に開局。技術料の獲得、健康サポート薬局として地域医療連携を深めるなどの各種施策により、処方箋応需枚数が増加したことで順調に伸長している。

順調な新規出店に加え、改装による既存店の活性化、プライベートブランド商品の構成比拡大、効率的かつ効果的な販促策の実行、KPI管理による経営の効率化に努めることで、その他小売事業の業績は順調な拡大を続けたものの、前期まで2期連続で二桁増益してきた実績を越えるには至らなかった。

新規出店は、グループとして高知県内1号店となる「帯屋町店」、新宿エリアでのシェア拡大に向け「新宿通り店」「新宿靖国通り店」、福岡市博多エリアでのシェア拡大に向けた「博多住吉店」「博多駅筑紫口店」などの至近距離展開を図った。

空港における国際線ターミナルFC店となる「成田国際空港第2ターミナル3F店」「成田国際空港第2ターミナルB1F店」、ホテル内として「APA HOTEL 東京ベイ幕張店」のオープンなど、多彩なフォーマットで展開できるノウハウを生かし、グループとして27店舗をオープンした。

また、既存店舗の活性化を目的として17店舗の改装を実施するとともに、不採算店舗9店舗の早期閉鎖など行った。6月末におけるグループ店舗数は1672店舗となる。

通期は、売上高6000億円(前期比4.2%増)、営業利益370億円(2.7%増)、経常利益399億円(2.4%増)、親会社に帰属する当期利益260億円(3.9%増)を見込んでいる。

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